神楽坂には、三軒の肉マン屋があるらしい…らしいというのは、フルオンザヒルという店を知らないからだ。
有名なのは五十番だが、五十番が二軒あるからややこしい…坂途中の表の看板は神楽坂五十番。坂上の看板は五十番・神楽坂総本店と書いてある。
坂の途中の方は近代的モダンな店構え、上の方は中華らしいという相違があるが、最近外見が変わった。
写真:上・坂途中の五十番/下・坂上の五十番・最近外装がリニューアルされている。
大昔に暖簾分けかは知らないが、現在二軒はまったく無関係という話…で、古い方が迷惑しているというが、人のウワサでは、坂の途中が古い方らしい。
私が買うのはおもに坂途中の方だが、ネットでは元祖神楽坂五十番とあるから、こちらが昭和32年創業の五十番なのだろう。
中華饅頭の中の具は色々あるが、私が好きなのは、豚肉、いわゆる豚まんである。
ここの豚まんは、中の肉が締まっている。人それぞれの好みだが、肉と皮にスキ間がないのが良ければ、横浜中華街に多い…中華街のは中身が柔らかだから、硬いのが好みなら神楽坂、ヤワフワが好きなら横浜がいい。
横浜で私の豚まん一番は重慶飯店…日産やルノーに仕事で行ったら。そして新車試乗で三浦半島からの帰路なら、大黒埠頭パーキングエリアの売店で買う。
写真:横浜重慶飯店と大黒埠頭で買った豚まん。
私にとり豚まんは便利な食べ物で、だいたいは帰って冷凍庫に放り込む…カミさん留守の時は、電子レンジでチンすれば一丁上がり。
カミさん居れば「こっちの方が美味しい」と、蒸し器で蒸してくれる。いずれにしても、私の家では重宝な保存食なのである。
さて、中華饅頭の起源だが、蜀漢の宰相・諸葛亮が南蛮征伐の帰路、川が氾濫して渡れない…南蛮人は人の首を投げ込めば静まると言うが、人柱を嫌う亮は、羊・牛の肉を包んだ饅頭を作らせて、川を鎮めたのが、饅頭の起源だと言う…が、諸説ありどれが正しいか定かでない。
日本では、1927年{天下一品支那饅頭}と、新宿中村屋が売りだしたのが始まりのようだ…相馬夫妻が中国旅行で食べた包子をヒントに、日本的味つけを工夫・完成したと言われている。
私の豚まんは、先ずひっくり返して、紙をはがし、裏にカラシを塗る。次ぎに割り箸で突いて穴だらけにしてから、ウスターソースを中にしみこませて、食べる。
カミさんは、側で笑いながら馬鹿にするが、九州や山口方面では、カラシと醬油かウスターソースで食べる習慣ありと、偶然聞いてホッとしている。
追伸:錦糸町の親友から教育的指導が入りました。
で、御詫びと共に訂正いたします。
私の推測で古いのは坂の途中と書いたが、此が間違いで、古いのは坂の上の方だということです。
噂と推測が外れて、済みませんでした。