コロナ前は、何時でも楽に入れた。コロナ禍中は、もちろんすいていた。が、11月28日だが、前を通ったら行列、それも大行列だった…これは連日なのだろうか?。

 かつて、こんな大行列は見たことがない…きっと、尹大統領の来日で、岸田首相が接待に使ったのがSNSに、ということなのだろう。

 店の名は、吉澤…大正13年=1924年創業という、肉屋の老舗だ。元はスキ焼き専門だとばかり思っていたが、時流に合わせて、最近はシャブシャブやハンバーグ、ステーキなど広範囲になったようだ。私はスキ焼きオンリーだが。

 吉澤は、東京食肉市場の仲卸。その主人の目利きで撰ぶ、松坂牛の雌だけを一頭買いするそうだ。

 肉は、骨付きのまま、水冷式冷蔵庫で熟成、旨味を引き出すという。

 もっとも、牛ばかりでなく、料理の素材も厳選しているそうだ…下仁田のコンニャクで作る白滝。漢方も取りいれた配合飼料で育てた栃木の鶏卵。

 群馬の正田醬油は、御存知、平成天皇妃殿下=上皇美智子妃殿下の実家である。

 銀座の老舗名門で、108席のスキ焼屋となれば、高額覚悟だが、昼ならスキ焼御膳1650円だから、サラリーマンのランチでもOKだろう。写真:上スキ焼御膳。

 もちろん上スキ焼御膳なら2650円と値は上がるが…昼はすき焼きの他にも、薄切りステーキ3080円、ステーキ重2750円、冷しゃぶ2750円、牛諸味焼き2750円の他、値が張るスキ焼コースや、しゃぶしゃぶコースなどもある。

 吉澤は、食べるだけでなく、隣接して小売もやっているから、帰りに買って家でもというのも良し、贈答品にも良しという、便利な店でもある。