香港は中華料理の本場らしく名店が沢山ある。20世紀中よく行ったころのお気にいりは、少々高いが福臨門、またフカヒレが売りの同発=シャークフィンレストランなどだが、その頃は知らなかったが、鮑=アワビの名店で冨臨酒家というのがあったようだ。

 中国になってからの香港はご無沙汰続きだが、はからずもバンコクでこの名店に行く機会を得た…自動車ショーの主催グランプリ・インターナショナル社の招待なので、値段は判らないが、香港の名店だから、きっと高かろうと思う…招待された身が、値段云々は失礼とは承知しているが。

写真:ホテルエントランス

写真:二階レストラン/裕福そうなタイ人家族

写真:名物の干し鮑とフカヒレが展示されていた。

 

 場所はチャオプラヤ河畔のラマダプラザ・ウインドハム・メナムリバーサイドホテルと、一度では憶えられない長い名前だが、その二階にある…夜だから判らないが、昼間ならリバーサイドビューが楽しめたのだろう。

写真:鱶鰭スープ

 食べきれないほどの量の料理のはじめは、フカヒレスープで、次が店の名物の鮑とガチョウの足と日本のマッシュルームだった…初めアヒルの足と思ったら、ガチョウの足だとメニューにあった…そういえば鶏やアヒルの足より大きめだった。

写真:名物アワビとガチョウの足とマシュルーム

 コラーゲンたっぷりそうな足は柔らかで旨かった。マッシュルームも実に旨い、さすが名店。もちろん鮑も上々の味だった…中華の鮑で上等なのはフカヒレやナマコとともに日本で乾したものが多く、特に鮑は高価だ。香港では、トコブシほどの大きさで2万円ほどもした。参考迄に聞いた手の平ほどの大きさなら、20万円以上だと言っていた。

 このあと次々と出てくる海鮮主体の料理は、どれも旨かった…バンコクでは何時も美味しい料理を案内してくれるのが、ポール石川氏とバンコク在住の児玉一休氏だが、今回の冨臨酒家は、それまでの中でもトップクラスの味だった。

 2019年いらいコロナ禍で三年間自動車ショー取材を休んだが、昨年、入出国が少し楽になり6月にグランプリのプラチン会長と、ジャトロン副会長を表敬訪問したが、まだ街にはコロナ禍の警戒感が残っていた。

 が、四年ぶりの今回の取材では、入出国も普通になり、街の様子もホボ平常に戻っているように感じた。ショーも最盛期ほどの活気はまだないが、かなりな入りで、盛況を

感じることが出来た。