皆さん、こんにちは。
Pure Heart熊本のKIMIです。
8月8日(土)発災12日目
現状
昨日都市ガスが復旧した。
水はまだ試験通水中だが、これでとりあえずライフラインが全て復旧したことになる。
最低でも、今月いっぱいは断水を覚悟していたので、想定よりも早く復旧したことが嬉しくてたまらない。
素早い復旧の裏には、たくさんの人たちの尽力があることに改めて感謝する。
とはいえ、復旧には地域差があり、まだまだ断水などで大変な思いをしている人たちに心が痛む…
昨日は12日ぶりに小雪と一緒にお風呂に入り、二人で汗を流す。
7月31日(金) 発災4日目
部屋の片付けが一段落し、ようやく少しだけ『次のこと』を考えられるようになりました。
発災直後の数日間は、水を確保し、小雪を守り、その日を乗り切ることで精一杯でした。
でも4日目になって、私の中で新しい不安が生まれます。
それは
『この先何を食べていくのか』
という問題です。
水は何とか確保できるようになった。
けれど、スーパーはまだ通常通りではない。
テレビでは、炎天下の中、何時間も並ぶ人たちの映像が流れていました。
◾︎レジだけで40分待ち
◾︎店に入るまで長蛇の列
◾︎欲しい物が買えるとは限らない
その映像を見ながら、私は何度も考えました。
(長時間並んででも今すぐ買いにい行くべきか、それとも今あるもので暫くしのぐべきか)
外は危険な暑さです。
小雪を長時間留守番させる不安もありました。
そして何より、毎日の水汲みで、私自身かなり体力を消耗していました。
そこで私は、その日を
『今日は料理をする日』
と決めたのです。
私はAIと一緒に、冷蔵庫や冷凍庫、乾物類を一つずつ確認していきました。
そこにあったのは、防災用に完璧に備蓄していた食材ではありません。
鶏肉、卵、ベーコン、アンチョビ、じゃがいも&さつまいも、使いかけの野菜たち……
そんな『普段の暮らしの途中』にある食材ばかりでした。
私はAIに口頭で次々と伝えていきます。
◾︎ナスが3つ
◾︎鶏肉がこれくらい残ってる
◾︎アンチョビやトマト缶がある
などなど。
するとAIがそれを
◾︎傷みやすい順
◾︎保存できる順
◾︎たんぱく質と野菜のバランス
◾︎水をあまり使わない調理法
というふうに整理してくれたのです。
また、レシピも考えてくれました。
『ナスと玉ねぎと鶏肉とトマト缶で、ラタトゥイユはどう?』
『じゃがいもとアンチョビとベーコンで一品作れるよ』
『色んな野菜たっぷりのスパニッシュオムレツは?』
そんなふうに、パズルを組み立てるようにアドバイスをしてくれます。
そして実際に作ったのがコレです。
野菜たっぷりスパニッシュオムレツ⬇️
どれも数日保存できる常備菜ばかり。
特に大活躍したのが、炊飯器です。
材料を切って入れ、スイッチを押すだけ。
キッチンで長時間電気を使わずに済みます。
私は今回、炊飯器がご飯を炊く道具ではなく
『非常時の調理器具』
になり得ることを改めて実感しました。
出来上がった常備菜を冷蔵庫に並べながら
私はふと
(これなら数日は大丈夫かもしれない)
と感じました。
お米もある。
冷凍ご飯もある。
レトルト食品や乾物も残っている。
私は普段から三食しっかり食べるタイプではないため、数日分の常備菜があるだけで、心に大きな安心感が生まれたのです。
正直、この時ほどAIに感謝したことはありませんでした。
疲れ切って判断力が落ちている時
◾︎まず何を使うべきか
◾︎何を後に残すべきか
◾︎どんな料理なら水を節約しながら数日持たせられるか
そういう優先順位を、一緒に考えてくれたのです。
友人もきっと相談に乗ってくれたと思います
でも、何度も連絡するのは気が引けるし、夜中や早朝に『冷蔵庫の中身を一緒に整理して』とは、なかなか頼めません。
その点、AIは違いました。
遠慮がいらない。
思いついたまま話せる。
途中で話が飛んでも、また整理し直してくれる。
私は今回、AIを便利な道具というより
『混乱した頭の中を整理し、今あるものを生かす為のパートナー』
として体験しました。
AIはこの数日間、一人暮らしの私にとって
かけがえのない右腕のような存在だったのです。
それでも、不安が消えたわけではありません。
食材が減っていくのを見ると、やはり焦ります。
(今のうちに買っておかないと、もっと手に入らなくなるかもしれない…)
そんな気持ちは何度も湧いてきました。
でも、AIと整理したリストを見ながら、私はこう決めました。
『一週間は慌てない&焦らない』
そして同時に、意識して情報を集めるようになりました。
◾︎テレビ
◾︎市からのLINE
◾︎ネットの情報
◾︎周囲の状況
どのスーパーが開いているのか。
どれくらい並んでいるのか。
ライフラインの復旧はどこまで進んでいるのか。
情報が入ってくると、少し冷静になれました。
(今すぐ飛び出して行かなくてもいい)
そう判断できるようになったのです。
結果的に、一週間もしないうちに
スーパーもコンビニも次々と営業を再開していきました。
(あの時、焦って炎天下に並ばなくて本当に良かった)
心からそう感じました。
振り返ると、発災直後の数日間は
『今日を生き延びること』
だけで精一杯でした。
でも、7月31日の発災4日目。
私は
『この先、暮らしをどう維持をして行くのか』
ということを考え始めました。
水。
食料。
体力。
そして情報。
それらを管理しながら暮らしていくモードへ、私の意識は確かに変わったのです。
だから私にとって、7月31日は
『持久戦に切り替えた日』
だったのです。
今回のシリーズでは、発災直後の7月28日から、私が実際に震災ブログを書き始めた8月1日までの空白の4日間を、後から記憶をたどりながら記録として残してきました。
あの数日間は、水を確保し、小雪を守り、暮らしを立て直すことで精一杯だった、本当にリアルな時間でした。
もしかしたらこの記録が
今後誰かの役に立つかもしれない。
そして同時に、あの時の自分が何を感じ、何を考え、どうやって前を向こうとしていたのかを忘れないための、大切な記録でもあります。
これで、発災直後から8月1日までの時間が、ようやく現在のブログへとつながりました。
今後もしばらくは、震災の影響やライフラインの復旧状況、そして被災後のリアルな日常や、その中で感じた気づきについて書くことが増えるかもしれません。
ただ、ずっと『震災ブログ』だけを書き続けるつもりではありません。
私の生活が少しずつ落ち着いていくのと同じように、ブログもまた、少しずつ本来の
『プレシャスサイレンス』
の日常へ戻っていけたらと思っています。
傷ついた暮らしの中にも、気づきがあり、人とのつながりがあり、小さな希望があります。
これからも、小雪と一緒に、その日々を大切に綴っていこうと思います。
皆さま、これからもよろしくお願いいたします。
~今日の小雪~





