皆さん、こんにちは。
Pure Heart熊本のKIMIです。
先日、怪談朗読で有名なとあるYouTuberの実話怪談を聞いていました。
実話怪談と聞くと、
怖い話を想像する方も多いかもしれません。
ですが、その日私が聞いたのは、
少し違うエピソードでした。
そのお話の主人公は、
20代前半の若い女性です。
彼女は中学生の頃、
事情があって、しばらくの間
熊本の田舎に住む祖父母の家で暮らすことになりました。
ただ、祖父は数年前から入院していて、家には祖母が一人で住んでおり、毎日、何時間もかけて病院へ通っていたそうです。
何本もバスを乗り継ぎながら。
雨の日も。
暑い日も。
寒い日も。
来る日も来る日も。
何年も。
ある時、彼女は
祖母に聞いたそうです。
「なんでそんなに毎日お見舞いに行くの?」
すると
笑いながらこう答えたのです。
「だって愛してるから」
たった一言。
ごく自然に。
当たり前のように。
それから年月が流れ、
祖父は亡くなります。
ちょうどコロナ禍と重なり
面会もできず、死に目にも会えず
最期は十分な言葉も交わせなかったそうです。
そしてその後、
不思議な出来事が起こります。
葬儀に参列する為に熊本に帰省した彼女の夢の中に、祖父が現れたのです。
祖父は泣きながら、
「すまんな、すまんな」
と繰り返していたそうです。
そしてその腕には、
大きな茶色い封筒が抱えられていました。
夢の中で彼女は、
「大丈夫だよ、もう受け取ったよ」
と伝えました。
すると祖父は、
安心したように姿を消したそうです。
その後、
家族に夢の話をしたことがきっかけで、
祖父の部屋から、夢の中で見た茶色い封筒が見つかりました。
そこには、
相続や家の名義に関わる大切な書類がまとめて入っていたそうです。
生前、
彼女の祖父はそのことをどうしても伝えたかったのかもしれません。
けれど病状が進み、コロナ禍も重なり
伝えることができなかった。
だから最後に、
夢を通して彼女に伝えに来た…
そんなふうに思えるお話でした。
これは決して珍しいことではないかもしれません。
亡くなった家族が夢に出て来た。
何かを伝えに来たような気がした。
不思議な偶然が重なった。
そういう話は案外たくさんありますし
私自身も、似たような経験があります。
だから私は、
このお話を怪談というよりも、
温かい繋がりのエピソードとして聞いていました。
さらに夢の中で、
彼女の祖父は祖母への伝言も残していたと言います。
8年間も、毎日毎日
何時間もかけて来てくれてありがとう。
無償の愛をありがとう。
そう伝えて欲しいと。
祖母は、彼女からその話を聞いて泣き崩れました。
もちろん、
それもとても素敵なお話です。
でも
私が心を動かされたのは、
そこだけではありませんでした。
もっと前
まだ彼女の祖父が入院していた頃
中学生の彼女が
「なんで毎日そんなに通うの?」
と祖母に何気なく聞いた時
何の迷いもなく言ったあの一言でした。
『だって愛してるから』
私は最近
失いたくない。
別れたくない。
嫌われたくない。
そんな言葉の奥にあるものについて書いて来ました。
何巡も何巡もして、
最後に残ったとてもシンプルな願い。
愛する人と結ばれたい。
愛する人と一緒に生きたい。
ただそれだけ…
そして今回のお話を聞いて思ったのです。
もしかすると、
そのさらに先にあるものが
『だって愛してるから』
なのかもしれないと。
結ばれる。
結ばれない。
会える。
会えない。
叶う。
叶わない。
報われる。
報われない。
そういうことを全部越えたところにあるもの。
ただ、
愛している。
だから会いたい。
だから一緒にいたい。
だからそばにいたい。
そう、それだけ。
世の中には、
愛にまつわる言葉が沢山あります。
無償の愛。
無条件の愛。
運命の恋。
永遠の恋。
ツインレイ。
愛について語ろうと思えば、
いくらでも語れます。
でも、
それらを全部削ぎ落とした時、
最後に残るものはとてもシンプルなのかもしれません。
『だって愛してるから』
私はあの話を聞いて、
人間の愛の完成形を見た気がしました。
それは特別な能力でもありません。
理想論でもありません。
何十年も人生を共に歩いた一人の女性が、
当たり前のように口にした言葉でした。
彼を分析し尽くして。
自分と向き合い尽くして。
パートナーシップについて考え尽くして。
そして最後に残るものが
『だって愛してるから』
だとしたら、私はまだそこへ向かう途中です。
でもいつか、あのおばあちゃんのように
『だって愛してるから』
と自然に当たり前のように言えたなら…
それはとても幸せなことなのだと
そう思わされる感動的なエピソードでした。
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