エホバの証人は妊娠中絶を禁止している宗教です。
中絶を禁止している宗教は他にも多数ありますが、JWの場合は結構厳しいと思います。
例えば女性がレイプされて病院に駆け込んだ時にまず勧められるのがモーニングアフターピル(緊急避妊ピル)の服用ですが、JW組織はこのピルに関して「クリスチャンはその種の薬が受精卵を流産させるよう体に作用する可能性があることを知っておくべきである」と警告しています。
え~っとですね、このピルは決して流産を促すようなものでは無く、受精卵が子宮内に着床する事を防ぐためのものです。つまり妊娠を中断させるのではなく、妊娠そのものを防ぐのです。
自覚症状も無く検査薬にも反応しないから気付かれないだけで、妊娠を望んでいる女性であれば実は受精卵が着床せず流れてしまうという現象を頻繁に経験しています。この場合は生理も遅れず妊娠ホルモンであるHCGの上昇もありません。なぜなら妊娠していないから。
だから流産なんて物騒な言葉を使って被害者を混乱させたり罪悪感を抱かせるのは非常に愛の無い行為だと言えます。さすが男尊女卑の宗教JW!ここでもやらかしています。
しかしながら、精子と卵子が出会って受精した場合その瞬間から生命が始まるので、その命を人間が勝手な都合で抹消する事をエホバは許されない、というのがJW組織の言い分です。
なるほど一理あります。
しかし女性が、性的暴行を受けた時にまず怖れるのが妊娠ではないでしょうか。
「この生命は必要無い」ではなくて、「どうか妊娠しませんように!」と祈るような気持ちだと思います。
心も身体もズタボロにされた上に望まない妊娠までしてしまうなんて、もう恐怖でしかありません。
レイプというのは医療上の緊急事態なんです!!
ウッカリ夫婦が避妊に失敗したのとは状況が全然違うのです。
発生してしまった生命に何の罪も無いのは事実ですが、妊娠そのものを防ぐかどうかを罪悪感を抱かずに選択できるというのも被害者の救済にとって重要なポイントではないでしょうか。
実際JW組織は結果として信者が妊娠してしまったとしても母子寮や託児所を提供するでもなく、子育てのサポートや養育費の援助なども一切ありません。
それどころか生まれた子供を立派なJW信者として育て上げる事を要求し、被害者女性の重荷をこれでもかと増やしていくのです。
ふぅ・・・
それでも・・・
命は命ですよね。
生命が発生した瞬間から、それを大切に育む。
確かに間違ってはいない。
命は命。
その通りです。
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さて、話は変わって、今度は復活について。
JWの基本教義に「復活の希望」というものがあります。
間もなく来るハルマゲドンでエホバの証人以外の目障りな人類が滅ぼされた後、今まで亡くなっていた死者たちが次々と復活してきます。彼らは地上で生きていた時と同じ肉体を身に着け、この地球上で若々しく健康な状態で永遠の命を楽しむことができるのです。
美しく若返った姑と今後は二度といがみ合うこと無く、ともに仲良くガーデニングやコーラス、ティータイムなどを永遠に楽しむ事ができるのです!嬉し涙が溢れて止まらないではありませんか!
あ、今回は深く掘り下げませんが、
JWの教えでは一部の信者たちが天に行く事も教えています。
天に行くことができるのはイエスの使徒達の時代に生きていた弟子たちと、
「エホバの証人」という宗教が立ち上げられた初期の時代の信者たち、
そして現在はJW組織の幹部を中心としたほんの一握りの信者たちと、
いかにもインチキ宗教にありがちな
もとい、聖書の記述に忠実な基準で選ばれた十四万四千人の信者限定となっています。
つまりハルマゲドンが来る前に亡くなったほぼ全ての人類は天に行くのではなく、この地上に復活するのです。
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