司会者: 本日は三人のお子さんを抱えながら正規開拓奉仕を行なっている△△会衆の○○姉妹にインタビューをしたいと思います。ずばり、開拓奉仕と家事を両立させるコツは何でしょうか?

 

母: そうですね。専業主婦としての責任を放棄する。これがまず大事ですね。

 

司: 具体的には?

 

母: まず、子供たちの朝食を準備する事を止めたんです。そうすると一時間長く寝ていられるので。子供たちは何だか勝手にトーストや餅を焼いて出掛けているみたいですね。買い置きが無い時は何も食べずに出掛ける事も多いみたいですが、知ったこっちゃないですよ。私のお腹が空くわけじゃないし。

 

司: それもそうですよね。ただ、子供たちから苦情が出ませんか?

 

母: お母さんは低血圧だから朝起きられないんだと言ってあります。今日みたいに大会がある時はスッと起きられるので不思議がっていますけどね、ウフフ。

 

司: ハハハ、姉妹も中々面白いですね!

子供たちが学校から帰って来る時間はどうされていますか?

 

母: 午前の奉仕が終わったら大抵その近くの姉妹のお宅に集まって持ち寄ったお惣菜で交わりとお昼を楽しむんです。一旦家に帰ってしまうと雑用とかができてしまって、午後の奉仕が妨害されてしまうので。

子供たちにはカギを渡してあるんですが、そのカギを忘れたとか言って玄関の前にお腹を空かせてポツンと座っていたりしますよ。子供って本当に馬鹿ですよね。

 

司: カギを渡してあるんですから、姉妹に落ち度はありませんね。

 

母: そうです。私に落ち度は無いんですが、とにかく子供は面倒臭い。

開拓を始める前は家事も面倒ながらそこそこ頑張っていたんですよ。でも家事や子育てって誰にも評価されないじゃないですか。でもエホバの証人と出会って、聖書研究、集会、バプテスマ、とステップアップするごとに会衆の皆から褒められて褒められて、本当にやりがいを感じたんです。だから開拓奉仕を始める事に迷いは全くなかったですね。

 

司: そうですか。励まされます!子供たちのしつけで何か工夫されていることがあれば教えていただけますか?

 

母: そうですね、我が家では基本的に漫画本は禁止です。内容もそうなんですが、絵がね、私は嫌いなんです。私自身が絵を描くもので、子供達には本物の絵画に親しんで欲しいんです。だからお目々が顔の半分くらいある、少女漫画って言うんですか?ああいう絵を子供が描くのも禁止ですね。

 

司: え?お絵描きの規制ですか?何か聖書の教えに反するのでしょうか?

 

母: そう言う訳ではないんですけどね。子供が俗っぽい絵を描くことが好きじゃないんです。

 

司: ほう、なかなか厳しいですね。じゃぁTVアニメとかも?

 

母: アニメは、一定時間子供が大人しくしてくれるので家事をしている時は勝手に見させていますね。

ただし、戦いと魔術とお色気はもちろん厳禁です。私自身はエロ大好きですけどね。

 

司: 例えば?

 

母: 婦人公論とかね。かなり際どい手記とかが読めるので、図書館で借りて来るんです。

そんな時は、「お母さんは勉強中だから入って来ないで」と子供たちを追い出しますね。

 

司: それだと子供が「お母さん一体何読んでいるんだろう」って逆に興味持っちゃったりしません?

 

母: 婦人公論の良い所は一見難しそうな本に見せかけるあの表紙とレイアウト。子供なんて馬鹿ですからね、絵本と漫画にしか興味が無いので絶対に大丈夫です。

 

司: なるほど、開拓者にも息抜きが必要ですからね。

 

 

母: 本当は正規開拓なんかじゃ物足りないんです。子供達にもいつも言っていますよ、

あなた達さえいなければ今からでも宣教者になりたいって。

中国にはまだ真理を知らない人たちが10億人もいるんですから。

 

 

司: 未開の畑に注目されているんですね、本当に励まされます!

今日は姉妹から開拓奉仕をとらえるための様々な工夫を学ぶことができました。

どうもありがとうございました。