半年が経った。今日も僕らは舞台に立つ。
エンディングを迎え暇を持て余してる間にこの半年に様々なことがあったなぁ、と振り返る。ウッドロボットで組んでいたいとーくんが解散し、割愛するが、何度か組み直し、今は銀河エクスタシーというコンビに落ち着いた。

僕らにも変化があった。
かなちゃんはあの後少しずつ僕らのファンになってくれて、今ではすっかり常連だ。思わぬところで願いは叶うものなのだと思いに耽ていたらライブが終わった。

実はかなちゃん以外も少しずつファンが増えてきている。嬉しいことだ。出待ちに向かい、何人かと対話をする。あと何人だろう、と目を向けると、かなちゃんと目が合った。ドキッと胸が鳴る。

そう。つまりのところ、1番の変化はこの気持ちがファンに対する気持ちでは無いことを認めざるをえなかったことだ。認めたくなかった。なにせ彼女は【ファン】なのだから。しかも、僕らだけのファンではない。かなちゃんは僕らといとーくんのコンビだけでなく、めるしーやシャレナランなど様々なライブに行っている。だから僕は彼女の誰よりも近くにいたいと願い、誰より彼女からも憧れる演者であり続けようと必死だった。

夏が終わろうとしている。自分の気持ちに整理できないまま、これからどうして行けばいいのだろう。

冷たい風が頬を撫でた。