10月25日(火)

これから福岡で講演がある。地元金融機関主催で取引業者や顧客を相手に「日本を取り巻く国際情勢」をテーマに語る。

 今日、フィリピンのドゥテルテ大統領が来日する。勇ましい発言が何かと注目され、「フィリピンのトランプ」と称されているようだが、米国と距離を置こうとする姿勢は崖から飛び降り自殺した韓国の盧武鉉元大統領のスタンスと似ているような気がしてならない。

盧元大統領も2003年に就任した当初は、自主独立の旗を掲げ、米韓関係や対北政策で距離を置き、独自路線を取ろうとしていた。しかし、北朝鮮が2006年に初の核実験を強行したこともあって挫折し、韓国は後任の李明博政権になって再び親米路線を歩むことになった。

 現職の頃は、国会で弾劾されるほど叩かれ、あれもこれもうまくいかず、国民の支持も今一だったが、没後の今では、ある世論調査では朴正煕大統領を抜いて歴代大統領のNo.1の支持、人気を得ているとのことだ。

その盧元大統領の弁護士時代を取り上げた映画「弁護士」が韓国に続いて近々日本でも上映される。

 一足先にDVDを取り寄せて観たが、今になって韓国は本当に惜しい人を失ったものだとの思いがした。