3月30日(水)
 
 昨日、TVに出演し、「朝鮮半島の危機」は「これからが本番だ」とコメントした。

 その理由は、5度目の核実験と米韓合同軍事演習へのステルス戦略爆撃機「B-2」の投入が取り沙汰されているからだ。
 
 核実験については早ければ、明日からワシントンで開かれる核安全保障サミットに照準を合わせてボタンを押すかもしれない。

 「労働新聞」に続き朝鮮中央通信も一昨日、ワシントンの核安全サミットが最も恥ずべき国際会議として歴史に汚名を残すだろう」と論評していた。核安全を議論する日に核実験を強行し、冷水を浴びせることで、オバマ大統領に恥をかかせるつもりなのだろうか。

 仮に核実験が先送りされたとしても、北朝鮮が恐れているステルス戦略爆撃機「B-2」が投入されれば、北朝鮮もまた対抗手段として米国が警戒している中距離弾道ミサイル「ムスダン」の発射実験も考えられる。

 今後の動向は、核安全サミット中に行われる米中首脳会談にかかっているが、北朝鮮がすでに米中に見切りを付けているなら、米中首脳会談を待つまでもなく、核ボタンを押す可能性も考えられる。

 朝鮮半島の混乱と紛争を回避するためにも、事態をこれ以上エスカレートしてもらいたくないものだ。