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2月9日(月)

 北朝鮮が昨日、射程距離200kmの単距離ミサイル5発を発射したようだ。やるとは思っていたが、それにしても少し早すぎる。昨年と比べて二週間も早い。

 昨年は、米韓合同軍事演習が始まった三日前の2月21日に4発発射したが、今年の米韓合同軍事演習は逆に時期を遅らせて3月に入ってからやることになっている。

 今回のミサイル発射も例年同様に米韓合同軍事演習への対抗の一環とみなされるが、今年は、北朝鮮がかつて朝鮮人民軍の創建日だった2月8日を32年ぶりに朝鮮人民軍正規軍創設日として復活させたからこの日を選んだのかもしれない。それでも、朝鮮人民軍正規軍が創設されたのは1948年2月8日なので、今年は60周年とか、70周年の節目の年でもない。

 そう考えると、人民軍の士気を高めることが主たる目的ではなく、米韓合同軍事演習を前に米韓を威嚇することに狙いがあるのだろう。
 
 昨年は2月27日を皮切りに3月にかけて延べ9回にわたって90発を発射し、さらに6月から7月にかけて100発以上発射したが、米国が最も脅威に感じているグアムなどを照準に定めた射程4千キロメートルの中距離ミサイル、ムスダンや米本土を狙う大陸間弾道ミサイルのKNー08の発射は一度もなかった。

 さて、今年はどうだろうか?