
昨日と今日、 宮城県北部の栗原市で行われたシンポジウム、 『古代倭国北縁の軋轢と交流 栗原市入の沢遺跡で何が起きたか』 (東北学院大学アジア流域文化研究所公開シンポジウム) に行ってきました。 古墳時代前期にあたる4世紀、 南の古墳文化と北の続縄文文化が接する地域に位置する入の沢遺跡は、 周囲を見渡す小丘陵上に立地し、大溝と材木塀に囲まれた集落遺跡です。 内部の竪穴住居跡は火災にあっており、3棟の竪穴住居跡から合計4枚の銅鏡が出土しました。 全国的に注目を集めるこの遺跡に対し、各分野から第一線の専門家が集まり、2日間にわたってシンポジウムが開催されました。 【第一日目】 1.「入の沢遺跡の調査成果」 村上裕次(宮城県教育庁文化財保護課) 2.「銅鏡からみた入の沢遺跡と東北の古墳時代」 森下章司(大手前大学) 3.「玉類の流通からみた古墳時代前期の東北地方-入の沢遺跡出土の玉類を中心に-」 大賀克彦(奈良女子大学) 4.「古墳時代前期の倭国北縁の社会-宮城県北部の様相-」 高橋誠明(大崎市教育委員会) 5.「「入の沢遺跡」の頃の東北北部社会」 八木光則(蝦夷研究会) 【第二日目】 6.「東北地方の古墳時代の始まり」 辻秀人(東北学院大学) 7.「ヤマト王権の動向と東北の古墳時代社会」 和田晴吾(兵庫県立考古博物館) 8.討論「入の沢遺跡で何がおきたのか」 会場の栗原文化会館には、第一日目には約450人、第二日目には約400人が集まり、 討論までに集まった質問・アンケート用紙は200枚近くという大盛況でした。 また、会場には地元栗原市内の方々や県内・近県の方々のほか、 北陸や関東からいらっしゃった方もいて、注目の高さを実感しました。