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きょうは、
仙台市宮城野区蒲生で行われた、
貞山堀の発掘調査見学会にいってきました。

貞山堀(ていざんぼり)は、伊達政宗が開削した木曳堀(こびきぼり)や明治に造られた新堀などから構成されています。
米や塩などの物資を城下などに運ぶ機能をもった運河です。

今回調査されたのは江戸時代の寛文~延宝年間(1660~1680)に造られた舟入堀から、内陸側にある蒲生御蔵へ入る舟溜りへの入口部分にあたります。

調査では南北2か所の護岸の石積みがみつかりました。

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こちらが南岸の石積みです。

下の2段見える四角い石は古い石積み、その上の粗い石を用いた石積みは新しく回収された石積みです。

古い石積みは江戸時代に造られたもの、
新しい石積みは幕末以降に改修されたものと考えられるとのことです。

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こちらは北岸の石積みです。

石積みの様子から、近代以降のものとみられるそうです。


見学会ではこのほか、
発掘で出土した陶磁器や、以前御蔵跡の調査で出土した木札なども展示されていました。


【参考資料】
仙台市教育委員会 2016 「仙台市貞山堀発掘調査遺跡見学会資料 いま甦る、貞山堀の護岸石積み!」