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きょうは、
仙台市縄文の森広場で行われたイベント「縄文人の記憶の宴」に行ってきました。


最初は、長田友也先生(中部大学)による記念講演会で、
テーマは「石棒儀礼とモノ送り」


文字による記録がない縄文時代。
当時の人間の内面的部分である精神文化や世界観について、祭祀に関わっていたと考えられる遺物の一つである石棒をもとに考える内容でした。

遺跡からの出土状況や、石棒そのものの使用痕などの詳細な検討などから見えてくる、石棒や土偶といった縄文の祭祀具に対するこれまでのイメージを変える、とても興味深い講演でした。


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その次に行われたのが、
縄文の森広場が立地する山田上ノ台遺跡の発掘現場見学会。

講演会が行われた施設前の広場で行われていた今年度の調査では、過去の調査でみつかっていた縄文時代中期に造られた帯状の配石遺構のつづきが発見されました。

配石遺構の中からは、ちょうど先ほどの講演会テーマでもあった石棒の破片も見つかっていました。


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広場の他の場所では、今回のイベントに合わせたパフォーマンスやワークショップが行われていました。

縄文楽器の演奏やベンガラをつかったメイク体験など。

夕方には地元劇団やボランティアにより、火を焚いてまつりの儀式を行ったようです。

広報チラシにある、
「どなたでも参加して縄文人になれます!」
の一文がいいですね!

会場には多くの人々、特に親子連れが多く、
この小さな施設が地域によく溶け込んでいるのがよくわかるイベントでした。