
先週の土曜日(9月28日)は、 岩手県の平泉で行われた柳之御所遺跡第75次調査の現地説明会にいってきました。 当日は快晴。 柳之御所(やなぎのごしょ)遺跡は、 奥州藤原氏の初代清衡・二代基衡の居所などと伝承されてきた遺跡で、 これまでの発掘調査により12世紀後半を中心とする建物跡や堀跡などがみつかっています。 今回の調査では、 柳之御所の堀に囲まれた内部地区とその西側の無量光院跡へつながる部分が発掘され、 2条の堀跡が検出されています。 上の写真は、2条みつかった堀跡のうち、外側(西側)の堀跡の様子。 青いテープをはってあるのが、堀跡のライン。 上幅が約6m、深さは深い部分で約2mあり、断面形は逆台形をしています。 赤いメガホンを持った調査員の方が立っているのは、土の堆積を観察するために堀の中軸部分を掘り残した箇所です。 写真の奥、 一段高くなって柵でかこまれているのが柳之御所の中心部分です。

内側の堀跡は部分的にしか確認されていませんが、 他地点の調査成果によると幅は約12~13mと規模が大きいそうです。 内側の堀跡では、下駄が出土してます。 調査員さんの足元付近にある黒っぽいものがそれです。 このほか、発掘調査では、 外側の堀跡と同時期に外側堀跡の西側で整地が行われていることも確認されました。 今回調査では、 このあたりが12世紀後半に堀の掘削とともに丁寧な造成が行われた部分であったことが分かりました。 柳之御所と無量光院との関係を考える上で重要な成果といえます。

見学会のあとは、平泉のあちこちを歩いてみました。 平泉に来るのは久しぶり。 上の写真は、高館義経堂からみた北上川と束稲山です。
【参考文献】
岩手県教育委員会 2013 「柳之御所遺跡第75次調査現地説明会資料」
岩手県教育委員会 2013 「柳之御所遺跡第75次調査現地説明会資料」