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以前こちらでご紹介した『日本の陶器製兵器1 -陶器製手榴弾-』の続刊となる、山本達也さんの『日本の陶器製兵器2 -陶器製地雷ほか-』を、都内で行われた某イベントで購入しました。

今回も、前回以上にハイレベルな内容となっています。

目次は以下のとおり。


はじめに
第一章 陶器製地雷
 第一節 三式地雷
  1 研究開発
  2 構造
  3 威力及び使用法
  4 実戦配備
 第二節 薬莢の製造方法を現存資料
  1 生産
  2 現存資料の調査
 第三節 大型地雷
  1 大型地雷の概要
  2 三○瓩大型地雷
  3 五○瓩大型地雷
  4 実戦配備
第二章 その他の陶器製兵器など
 第一節 宇治式爆弾
  1 研究開発
  2 旧式宇治型爆弾の構造と効力
  3 宇治五○型爆弾
  4 宇治一○○型爆弾の構造と効力
  5 製造
  6 実験
  7 現存資料の調査
  8 まとめ
 第二節 その他
  1 四式百瓩陶器爆弾
  2 爆弾・ガス弾・目潰し弾・信管
  3 所謂「三式地雷乙型」について
第三章 陶器製手榴弾に関する補遺
 第一節 陶器製手榴弾及び地雷収納箱の現存資料について
 第二節 陶器製手榴弾の贋作について
 第三節 陶器製手榴弾の強度実験
巻末参考資料
 1 生産者別標示記号
 2 米軍資料に見る三式地雷
おわりに・奥付


全140ページのボリューム。
読んでいくうちに、その研究に対する熱意に圧倒されてしまいます。
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この研究の特徴は、考古学的視点と兵器学的視点の双方を駆使した、非常に綿密な調査、詳細な観察と明快な実測図・模式図の提示にあります。


本書で特に興味をひかれたのは、
(1)陶器製地雷26点および五○瓩大型地雷1点の実測図とその詳細な観察結果、
(2)細菌兵器に用いられたとされる宇治式爆弾弾体の中国黒龍江省ハルピン市七三一細菌部隊罪證陳列館所蔵資料の調査成果、
(3)破損しやすいとされる陶器製手榴弾の弾体100個の強度検証実験、
などの部分。


また、埋文関係で重宝しそうなのが、巻末参考資料にある「生産者別標示記号」。
これは、戦時中の統制経済下でつくられた、いわゆる「統制陶器」に付された「統制番号」の網羅的なリスト。
これまでは「岐」番号については詳細が明らかにされていましたが、その他の番号についてもあまり知られていなかった資料などを用いて、一覧表が作成されています。
まだまだ不明な番号も多いのですが、非常に貴重な情報になりそうです。


【参考文献】
山本達也 2012 『日本の陶器製兵器2 -陶器製地雷ほか-』 全日本軍装研究会