
福岡旅行3日目。 前原市に移動して、古代伊都国に関連すると見られる遺跡や、古代山城の一つである怡土城を訪れます。 まず最初は、古代伊都国関連の遺跡。 JR波多江駅の南、曽根台地の上に立地する曽根遺跡群がそれです。 ①枚目の写真は、その一つ、平原遺跡。 平原遺跡は、弥生時代後期から古墳時代前期にかけての墳墓が発見されており、『魏志』倭人伝にみられる古代の伊都(いと)国の王墓群ではないかと見られています。 特にすごいのが、1号墓とよばれる墳墓で、直径約46.5cmの国内最大の銅鏡(内行花文鏡で国内で作られたもの)4面を含め、鏡が40面も出土しています。この出土量も国内最多です。 これらの鏡を含めた出土品は、現在国宝に指定されており、伊都国歴史博物館で見学する事ができます。 実際に見るそれは、美しいというよりも、その大きさに圧倒され畏怖の心さえ感じるほどの迫力があります。古代の人々もこれを見て同じ気持ちになったのではないでしょうか。

こちらは、現在復元されている平原遺跡の1号墓。 後方の山は、次回ご紹介する怡土城のある高祖山。

こちらは、おなじく曽根遺跡群にふくまれる狐塚古墳。 古墳時代中期(5世紀前半)と推定される円墳で、墳丘径33m、高さ4m。 主体部が2つあり、一つは竪穴式石室で、もう一つは横穴式石室。 竪穴式石室の方からは、漆塗りの竪櫛などが見つかっています。

こちらは、曽根遺跡群の東にある三雲南小路遺跡。 弥生時代中期末の墳墓で、これも伊都国の王墓であると見られています。 墳墓中央で2つの甕棺がみつかっており、1号甕棺から35面、2号甕棺から22面、計57面もの鏡が出土しています。 近くには、同じく伊都国王墓とみられ鏡が21面出土している井原鑓溝遺跡があります。 古代には、この地域を中心として、大陸や朝鮮半島と強い結びつきを持ち、強大な権力を誇った王(あるいは女王)が君臨していたのです。 いまはのどかな田園が広がっていますが……。

次は怡土城跡を訪れます。