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陵山里古墳群は、忠清南道扶余郡扶余邑陵山里に位置し、扶余を囲む羅城の東羅城外側にあります。


古墳群は丘陵の先端部に立地し、確認されている8基の古墳は、いづれも横穴式石室をもつ円墳です。
これらの古墳は泗沘期における百済の王陵であると見られています。


このうち6基は、1914年に日本の黒坂勝美・関野貞・谷井斉一らによって調査されています。
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手前の古墳はその内の一つ、東下塚。


この古墳は扶余唯一の壁画墳として知られています。


玄室の四壁に、朱雀・青龍・玄武・白虎の四神が描かれ、天井には七輪の蓮華文を中心に流雲唐草文が配されています。
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古墳群のすぐそばにあるのが、陵山里寺跡(陵山里陵寺)です。


陵山里古墳群見学のための駐車場造成の際に実施された、1992年の試掘調査で発見された寺跡で、現在までの調査された扶余地域の寺院跡の中で最も保存状態が良好な遺跡でした。


陵山里寺跡は、南北一直線上に中門跡・木塔跡・金堂跡・講堂跡を配しその周りに回廊がめぐる、一塔一金堂式の典型的な百済式伽藍配置を持っています。


木塔の中央心礎の上からは、この寺の建立年代および建立目的を記した昌王銘石造舎利龕が発見されています。銘文には「百済昌王十三季太歳丁亥妹兄公主供養舎利」と記されています。
この銘文から、陵山里寺跡は、王陵である陵山里古墳群に葬られている百済王族を祀るための、陵寺として位置づけられている事が確実と見られています。


また、西回廊北端にある工房跡では、いまや百済文化を代表する存在とされている金銅製香炉が発見されています。


写真をみて分かるように、現在陵山里寺跡では復元整備工事が行われています。
奥の丘のようなものが、扶余の東羅城です。




次回は扶余羅城を訪れます。