
3月15日。 この日は、まず忠南大学校博物館で開催されていた特別展「湖西地域の青銅器文化」を見学。 本当はまだ閉まっていたのですが、博物館の助教の方にお願いして開けて頂きました。 なので館内は貸し切り状態。 平安白石洞遺跡や牙山鳴岩里遺跡など、細長い方形の住居跡(たしか館山里式住居という)が興味深い。どのような利用のされ方をしていたのだろう。立派な図録を頂いたのだけれど、ハングルが読めない…。聞いておけばよかった。 展示を見学後、韓国考古環境研究所のK先生のご好意で、発掘調査中の松院里遺跡を見学させて頂きました。 松院里遺跡は、忠清南道燕岐郡南面松院里に位置する遺跡で、錦江西岸の丘陵上に立地しています。 青銅器時代の住居址2基、支石墓2基、 百済時代の横穴式石室墳6基、竪穴式石槨墓16基、土壙墓5基、甕棺墓6基 などが見つかっています。 ①枚目の写真は、松院里遺跡の遠景。

②枚目の写真は、先ほどの道を登りきって、東の錦江方面を撮影したもの。 右側の白いテントのような物が一部写っていますが、この中で古墳等の調査を行っています。 けっこう広くて、よく学校などにあるプールよりも大きいぐらいのテント。 本当はこの中に入って、横穴式石室の内部にも入らせて頂き、許可を頂いて写真もたくさん撮ったのですが、まだ調査中の遺跡ですから、ここには写真を掲載しません。どうかご容赦下さい。 でもおそらく有名な遺跡になると思うので、そう遠くないうちに出土資料など目に触れる機会があるかもしれません。遺跡自体は調査後に保存整備されるとのお話でした。

こちらは、横穴式石室墳の一つ、KM-016号墳の石室から運び出された、崩落していた石材。 このKM-016号墳は、石室の平面形は隅丸方形で、割石を積んで穹窿式の天井を持っています。壁は、下部は細長い石を横に面をそろえて積んでいますが、5~60cmほどからは大きな石を積んでいます。楽浪の塼築墳に似ているとの指摘もあるようです。 この古墳で面白いのが、羨道部が非常に急傾斜になっている事。 壁伝いにそーっと降りていかないといけない。帰るときはもっとたいへん。ずるずるすべる…。 さらにKM-016号墳の東隣にはKM-017号墳(竪穴式の石槨を有する円墳)があり、両者の間に掘立柱建物跡が見つかっています。建物跡は東西1間、南北は西側柱列が3間で東側柱列が4間。葬送に関係する建物ではないかと見られています。 この遺跡では、遺跡自体がすごいのはもちろんですが、調査面積の広大さや、調査に対する経費のかけ方とか、とにかく圧倒されっぱなしでした。 次は宋山里古墳群を訪れます。