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今日は長柄桜山古墳群の、発掘調査現地説明会に行ってきました。


長柄桜山古墳群は、神奈川県の逗子市と葉山町の境にある丘陵上に立地しています。


1999(平成11)年に発見された古墳です。
発見されたきっかけは携帯電話のアンテナ設置工事。
以前から近隣の住民が「古墳では?」と見ていたそうですが、この工事で埴輪片が発見され、古墳である事が明らかとなりました。


現在は国指定の史跡となっています。


1号墳と2号墳が確認されており、2つとも前方後円墳です。


今回発掘調査されたのは1号墳。


1号墳は全長90m、後円部径51m、前方部長39m。
古墳時代前期(4世紀中頃~後半)に造られた古墳と考えられています。


写真は1号墳を南西側から撮影したもの。
手前が前方部で、左奥のブルーシートの向こうが後円部です。
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グーグルアースで見た長柄桜山古墳群。


当然そのままだと分からないので、古墳の部分を白く半透明に塗りつぶしておきました。


適当に作成した物なので、位置や古墳の向きはちょっとずれているかもしれません。
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こちらは古墳の東側のくびれ部(古墳の○と□の部分が接する場所)の調査区「5トレンチ」。


真ん中辺りに2つの切り株がありますが、左側の切り株の下あたりがだいたいくびれの部分にあたります。


墳裾(古墳本体の縁辺部)もだいたい切り株の部分の下あたり。
そのあたりから右上に向かって地形が盛り上がっているのが分かると思います。
土の表面の質感もボソボソした感じになっていますね。


このボソボソした土は、じつはこの古墳が立地している丘陵を支える岩盤。
海底に堆積してできた泥岩(でいがん)という岩石で、とても柔らかい地層です。


古墳はこの泥岩の岩盤を削りだして造られています。
普通の古墳は土を盛り上げて造られますが、このように丘陵などの岩盤を削って古墳の形を作り出す古墳もあります。古い時期の古墳にはこういう造り方が比較的多いです。
この古墳の場合は、さらに後円部の部分に土を盛り上げているそうです。
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これは5トレンチ内の状況。


墳裾の外側に埴輪の破片が散乱しています。


これらは、古墳の上に並べられていた埴輪が、時代を経て壊れ、土砂とともに古墳の下へ流れ落ちてきたものではないかと見られています。
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その5トレンチ内のアップ。


真ん中にある壺を逆さにしたようなものは「壺形埴輪」


壺のように見えますが、底にはあらかじめ穴が開けられて作られています。
このため、容器として作られたものではないことが分かります。


この古墳では、過去の調査でも壺形のほか円筒形埴輪や朝顔形埴輪などが出土しています。
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こちらも5トレンチで出土している埴輪。


この埴輪の位置は、ちょうど3番目の写真で、右上のおじさんがのぞきこんでいるあたり。


この部分はちょうどテラス状に平坦になっています。


古墳の上から流れ落ちてきた埴輪片は、斜面になっている部分では見つからず、このような平坦部や墳裾でまとまって見つかります。


こういった平坦なテラスは古墳にはよく見られます。
この古墳の場合、後円部にはテラス部は2段みられることから、古墳本体は階段状に3段に造られている事がわかります。



次回へつづきます