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土曜日に、当麻遺跡の現地説明会があったので行ってきました。


当麻遺跡は神奈川県相模原市当麻にあります。
相模川左岸の河岸段丘上に立地し、標高が56mあります。


今回の調査は、国土交通省により行われている「さがみ縦貫道路」のインターチェンジ建設に伴う発掘調査です。


調査では、奈良・平安時代の竪穴住居跡や掘立柱建物跡、円形土坑群や溝跡のほか、縄文時代中期~後期の土器や旧石器時代の石器などが発見されています。


この現地説明会は「発掘の様子を見せる」という事もメインのテーマのようでした。発掘中の説明会というのもなかなか面白いですが、写真撮るのはちょっと難しいですね。おまけにこの日はあいにく小雨。発掘作業員の人達もホントは休日のはずだったのに大変ですね。お疲れ様です。
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こちらは平安時代の竪穴住居跡。


この調査区では5つの竪穴住居跡が発見されています。
以前の調査でも竪穴住居跡が何軒か見つかっているので、今回確認されたものも集落の一部を構成する住居跡でしょう。


ちょうど住居跡内部のの右側に、カタカナの「キ」状に土が残されていますが、その部分がちょうどカマドの部分。といっても、カマドがこんな形なのではなくて、かまど部分の土の堆積状況を詳しく調べるためにあえて土を帯状に残しているのです。
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こちらは別の竪穴住居跡のカマド部分。


直接火を受けたために土が赤っぽくなっているのが分かります。
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こちらは、竪穴住居跡の近くで見つかった円形土坑群。


竪穴住居跡と同じく平安時代のもののようですが、遺物が出土しないので、どういう役割を持っていたのかは不明です。
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こちらの住居跡は現在発掘中。


白い塗料で印が付けられているのが竪穴住居跡の輪郭。


この住居跡では、写真の手前側と左側の2ヶ所でカマド跡らしき痕跡が確認できます。


掘り下げてみないと分かりませんが、もしかしたら古い住居跡の上に新しい住居跡が重複しているのかもしれない、との事でした。
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こちらは調査で見つかった出土品。


旧石器時代(約13,000~15,000年前)の槍先形尖頭器や、縄文時代中期および後期の土器片などもありましたが、やはりメインは奈良・平安時代。


須恵器の坏、土師器の坏・甕・土錘などのほか、鉄鏃(三角形式?)も出土しています。


土錘(どすい)は「おもり」のこと。
漁に使う網につけていたと考えられています。


この集落に暮らす人々は、近くの相模川にでも網漁に行っていたのでしょうか。

Photo 2007/12/22