恋 つぶやき 93 | 恋 つぶやき

恋 つぶやき

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手術当日

予約は9時半
お腹の子との最後の時間の為に朝早く会いに来てくれた。

中々休みが取れない彼が私とこの子の為に会社も休んでくれた。
【大事な時間作る事が出来て良かった。】
【少しの時間でもその子がいた事を大切に思いたい】

彼は涙目になりながら私のお腹に触れてくれた。

彼とお腹の子と3人でお出掛けした想い出が蘇る
お腹が張ったり、ちょっとだけ気分が悪くなったけど、あの時間は幸せだったな

【想い出の時間を過ごせて凄い良かったから辛いな…】

彼の言葉に私はまた涙が出た。

産婦人科で受付を済ませると
直ぐに名前を呼ばれた。
いよいよ手術が始まる
彼は付き添いが出来なくて、待合室で待つ事になった。

緊張が走った。
ショックも大きかった。
ごめんね

診察台に寝転んで点滴が始まる
『数秒でだんだん眠くなりますよ』
『手術自体は10分もかからないです』

だんだんまぶたが重くなるのを感じた。
目が覚めたときには手術が終わっていた。
おそらく手術が始まって15〜20分くらいで目が覚めたかな
目が覚めると涙が出ていた事に気付く

麻酔が効いていてまだぼんやりしている
痛みは麻酔が効いているのか痛みは感じなかった。

まだ天井が軽く回っているような感覚
それでも意識はハッキリしていた。

『今日は1日麻酔が効いているので運転は控えて下さいね』
『点滴が終わって歩けるようになったら診察室に移動しますね』

もう私のお腹の中には彼の赤ちゃんはいない
それが一番辛かった。

1時間半くらい経った頃
『起きれそうですか?』
と声を掛けられた。

まだ少し気分が悪い
でも早く彼に会いたかった。

起き上がると、何故か『トイレに行きましょう!』と言われた。

トイレに行きたい気分では無かったけど、看護婦さんに言われるがままトイレへ。。。

しみたり痛みがあるんじゃないかとドキドキしたけど、これも麻酔?のせいか痛みは無かった。

トイレから出て直ぐに彼に電話をすると待合室は落ち着かないから車で待っていたと言っていた。

診察室に呼ばれるまで待合室で待っていると彼が戻ってきた。
【よく頑張ったな!しんどくない?】(まだ麻酔が効いてて頭がぼんやりする)

暫くしてから急に気分が悪くなって慌ててトイレに駆け込むと2つあるトイレが使われていた。
それに私の前に1人待ち。。。

ヤバイどうしよう。。。
口を押さえながら耐える
すると私の前の人が順番を代わってくれた!!

あの時はどうして順番を代わって貰えたのか分からないけど、お礼を言って代わって貰う事にした。

とにかく助かった。
でもトイレが開かない。。。
ヤバイと思った瞬間にドアが開いた。
あと1分遅ければ間に合わなかったな

嘔吐した事で少しスッキリしてから彼の元に戻った。

それから診察室に呼ばれると彼も中に入って付き添ってくれた。

子宮の中を確認
カメラに映し出された映像にはもう子供の姿はない

昨日までは私のお腹の中にはいたのにな。。。
早くに亡くなってしまった。

診察が終わって彼の車に乗り込むと
まだ頭がボーッとしてしまう
彼が横で話し掛けてくれるけど、頭が回らない

手術後は暫く安静にと言われたけど、どうしても今2人で水子供養に行きたいとお願いした。

彼は私の体調面を気にしていたけど、私のお願いを聞いてくれた。

彼の肩を借りながら2人で訪れたお寺は外国人の方も複数来ていた。

水子供養を後日にする事も出来たけど、自分の体調よりも直ぐに供養に行きたかった。

【来年も2人で一緒に供養しに行こうな】
彼の言葉が嬉しかった。

供養が終わって、昨日の晩から何も食べていなかったから、彼が何か食べに行こう!
と言われた。

手術後は低血圧になっていて麻酔も効いたままだけど、彼が体力つけないと!
と言われて連れて来られたのはステーキハウス

手術後に重くないかな?
と思ったけど。。。店内へ。。。

頭が回らないからぼんやりはしていた。
時々子宮がズキッとする

子宮収縮していると子宮が痛むみたい。。。
妊娠している時も子宮が時々痛んでいた。
だからまだ妊娠しているのではないかと錯覚してしまう

ステーキが運ばれてきた。
彼が選んでくれたこの店の1番を選んだらしい

食べすすめていくけど、結局全て食べ切る事が出来なくて彼が残りを食べてくれた。

手術後に重いステーキを食べた事でまた気分が悪くなってしまった。
食後はそのまま自宅まで送って貰う事に。。。

自宅に帰ってからは暫く寝込んでいると、子宮からお尻にかけて突き上げる程の激痛が走って悶絶

布団にしがみつく程の痛みに襲われた。
この痛みは2〜3日で治る人もいれば1週間以上の人もいて様々

この痛みが1週間ちょっとも続いた。