先日の朝。


登校のため

身支度を整え、玄関で靴を履きながら

「今何時?」と娘が私に聞いてきた。


「46分だね」と私は答えた。


それを聞いた娘は

「もう間に合わない、もう嫌だ!!」

と玄関にしゃがみこみ

突然ワンワン泣き始めた。


「もう学校なんて行きたくない!!!」

とますます泣いた。



高校2年生の娘は

今、たくさん、たくさん悩んでいる。


進みたい道はあるのに

自分の実力や才能のなさが

明らかになるかもしれないことが

不安だと言う。



真面目に生きてる人が

報われないのが

今の日本社会だと言う。


学校の先生の大半は

子どもたちが考えようとする力や時間を

奪っていると言う。


また、

「なぜそうなのか?」の質問に

先生たちはまともな回答をくれないと言う。


誰かがいないと不安だと言う友達に

べったりされることがしんどいと言う。


静かにすべき時間や

静かにすべき場所で

大声で喋ったり、配慮がないクラスメートに

イライラすると言う。


父親の物言いが

配慮が無さすぎて

喋りたくないと言う。


聞いていて、苦しい。


でも、自分には

解決する力も知恵もない、

何もないと悩み苦しんでいる。


そんな自分が嫌いだ

だから長生きしたくない、

でも生きているから苦しいと言う。




真面目で


繊細すぎて


何事も一生懸命考えて


弱者に優しくて


スーパーのレジの方にも

丁寧に礼が言えて


父親のことは嫌いすぎると言いながら

家族を大切に思ってくれて


権威権力利己主義が大嫌いで


友達を大事にし、

笑わせることに命かけていて


お母さんはよく頑張ってるよと

私をいつも励ましてくれて。


突然、機嫌が悪くなったり、大声で叫んだり

わがままになったり、部屋で暴れたりもする時もあるけれど。




この日、

娘はさんざん泣いたあと、

幼子のように

「学校まで一緒についてきてほしい」

と私に言った。



心がしんどい時は

安心を欲する。


安心できる人を求める。



「仕事あるから、学校までは

一緒に行ってあげれないけど

駅まで一緒に行こう!」


私の言葉で

娘は歩き始めた。



歩きながら

また、色んな話をした。


駅の近くになり

「はぁ…あぁ~嫌だなあ~!」

「でも、行ってくるわ~」

と娘は言った。


後ろを振り返ることなく、

前へ、前へと歩き、

私から遠ざかって行った。


さっきまで泣いていた娘だが

その背中は

何故か逞しく見えた。



思春期の繊細な子どもたちの

苦しみの先に

輝く未来が必ず訪れますようにと

願わずにはいられない。


全ての子どもたちと子育てが

幸せでありますように。



最後まで読んでくださり

ありがとうございます。



今日も心からの感謝と愛を。