ついに、現在は宮城県利府町、通称利府街道沿いにある味一品について投稿する。
もう、この店伝説すぎて何から書けば良いのやら、、(笑)
ありのままの追憶を書く。どうか我慢して読んで頂ければと思う。
宮城県に、初めてドナルドダック(現在のびっくりドンキー)が、現在の仙台バイパス鳥井原交差点から少し南に進んだところに出来て、やがて私が東北楽天の岸孝之投手と同じ東北学院大に入学した1992年、ちょうどその頃に、びっくりドンキーの南側にひっそりと「スタミナラーメン 味一品」という店がお目見えした。当時私の仲間うちでは「天下一品ラーメン」が大流行で、毎週日曜日の夜は仲間と車で天下一品を食べに行き、次の日その車に乗るとニンニク臭くて倒れそうになる、、ということを繰り返していた。
ただ、「味一品」は初めて入るまで、私にはちょっと勇気がいるような雰囲気だった。店の前に「メッ○ール」の自動販売機があり、それもあくまで自分にとってはちょっと構える一因であった。けれども、いざ店に入ってみて、そしてここの「こってりラーメン」を食べて
「天下一品よりも食べやすく、且つやみつきになるラーメンを見つけた!!」と
知人に教えまくったのを覚えている。
当時から店のカウンターには沢山お客さんの名刺が貼ってあって(笑)
間寛平に似た親方が修業した、大阪の「らーめん一作」の写真、そして親方や従業員、仲間達と草野球をやったときの楽しそうな集合写真、今も変わらぬ阪神タイガースグッズ(笑)が印象的だった。
もっとも私が行く時間帯は間寛平に似た親方ではなく、痩せ細ったお兄さんがひたすら一生懸命ラーメンを作り、「いらっしゃいませえーー↑」「ありがとうございましたあーー↑」と語尾をあげる独特な挨拶が今も耳に残っている。
私が通った東北学院大泉キャンパスからは、歩くにはちょっと遠く、車では大袈裟で、自転車がいちばん丁度よく、週3回味一品に通うために自転車通学したようなもので(爆)私の体重が大幅にアップした一因でもあった(自爆)
今では、店の中に岸孝之投手のユニフォームやグッズが飾ってあるが、岸投手も典型的な「味一品に惹かれた東北学院大生」の一人であったのだろう。
大阪の「らーめん一作」は、もともとは「天下一品ラーメン」であったそうだ。
私からは、それ以上のことは書かないことにする。
この、木の看板も昔を思い出す。
「こってりチャーシュー」がオーダーストップとのことで、「こってりラーメン」普通盛りを注文。それでも、ネギとチャーシューがたくさん入っている。私が太平楽で「ネギ増し」をいつも頼むのは、これがルーツかもしれない(笑)
鶏と野菜他を形がなくなるまで煮込んだという元祖ベジポタ系。私が学生の頃は豚の背脂も大量に溶かしていたように覚えている。
ここの最大の特徴は、カエシ(タレ)を入れず、味付けはお客さんに任せているところである。
「からしみそ」とあるが、完全に「みそダレ」である(笑)
私は昔からからしみそ、ラーメンたれを多めに入れて、しょっぱくしてしまう。(ちゃんと味がきれいに濃くなる)
昔も今も変わらない。
スープを一口。スープの色は泉から移転してからこの色になって、今まで見たなかでいちばん澄んでいるように見えた。
でも実際は超こってり(笑)
あるブログには「塩味」がついていると書いてあったが、私には塩味すらしない(笑)
やっぱり「からしみそ」か「ラーメンたれ」を入れなきゃない。それが味一品だ。
言わずもがな、「天下一品」や「無鉄砲」と似て非なる
「仙台っ子ラーメン」や横浜家系とも違う。
恐らく東北ではここでしか味わえない味だろう。
麺は、泉時代は低加水のストレートで、こってりスープと一緒に麺も伸びてきたような気がする。
宮町店、加茂店時代に縮れ細麺のときがあったが、現在はマツダ製麺の中太麺。
今の麺が持ち上げがとても良く、自分はいちばん好きだ。
スープにご飯を少しinしてみたが、味一品独自の
スープを麺とともにすする「追憶」が半減してしまう。
やはり、ご飯に直接タレをのっけたり、300円の餃子を頼み(1990年代は280円だった!)
餃子の調味料各種にからしみそを混ぜて、ご飯と一緒に食べるのが良い。
スープを堪能するなら「こってり大盛」がよい。
普通盛だとほとんど麺に絡み「和えそば」状態に近くなる。それもまた良しだが。
常連さんは、食べた後のドンブリや皿は自分で下げる。
「もし近所にあったなら、週一回通いそう」と思ったのは言うまでもなく。やみつきになるのは今も変わらない。味付けが自己責任なところも。
また、他の超こってりラーメン同様、「私には合わない」という人もいるのも致し方ない。
「間寛平に似た」と書いたが、今も誠実で謙虚な親方である。まだ子どもが小さい頃、とても可愛がってくれたことが忘れられない。今も子どものお客さんがくると同じ姿勢らしい。いつまでもお元気でいてほしい。
学生時代の苦い思い出、楽しい想い出、恋、青春、、
すべてこの一杯に詰まっている。
当時があるから、今こうして暮らすことができる
また追憶とともに、自分自身を確認するためにこのラーメンを食べにくることだろう。