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猫津家

猫津家のママの記録。

記憶は突然やって来る。
息子が来年は武雄温泉、佐世保と新幹線が開通するで、乗りにいこうまい。 
佐世保かあ、、、

突然に幼い頃の暑い夏の日 それもやや惜しみつつ去ろうというあの日を思い出した。
60年も前のこと
あの頃佐世保には一番見晴らしが良く、一番清潔で美しい場所があった。
米軍関係者が住む所だった。
佐世保の駅から母とバスに乗り見知らぬ街を過ぎバス停で降りて、美しい家並みをみつつ 雑草の生えた狭い坂道を登り切った所にたどり着いた。全くみおぼえのないところだった。
傾いた様な家に母が声をかけると 赤ら顔のお爺さんがよろめいて出てきた。何の係累か今もわからないが、挨拶してそしてスイカが出された。上の方が崩れかかったスイカだった。お爺さんは子供心にもわかるくらい変だった。アルコール依存症。
お爺さんが席を外した時、母は私の手を引っ張って走る様にうながした。
手を引かれながら必死で走った。
遠くでお爺さんが怒鳴る声が聞こえた。
私達は必死で坂道をはこけつまろびつ走り、今でいう私有地に入り込み近道を走り抜けた。美しい優雅な佇まいに自分の置かれた状況が全く噛み合わないどうしょうもない違和感ばかり感じた。激しい胸の動悸は突然現れたバス停で救われた。

誰にも今日の事を言ってはいけない。
母は私に口止めした。
言いたいが何と説明するのか言葉を知らなかった。
私は普通におしゃべりだ。でも母との約束は守った。
佐世保という町を知らないわけではないが、何故か、もう夏も去ろうという今日
突然に思い出した。

もういいでしょう?母よ あなたの懸念はとうの昔に去ったはずです。愚かな末っ子より

はぐれ牡丹を読みました。作者は山本一力さん。
山本さん独特な風景描写が、私は好きで、グイグイと
江戸の中に引き込まれてしまいます。


 今回はふんわりと桜の花びらが舞って始まりました。
山本さんは小品や長篇または連続物など多く書かれていますが、今回の設定では登場人物の背景がややせっかちにやや詰め込み過ぎているな という感じです。
なんでもあの名作 あかね雲で 直木賞授賞後の第2作らしいです。 
この中で好きな江戸人は寅吉お兄さんかな、、
私はなんとなくアウトローだから 寅吉さんみたいなあっち系が気になるのね。彼 タラコクチビルの持ち主で身長は6尺あって、江戸じゃあ結構な長身だったみたい。山本さんは意外と長身なメンズの出番が多いわね。 
快適に主人公の言動に賛同して周りが一致団結し過ぎるのがなんとなく、私は嫌ね。もう少しドロドロした展開があれば、若さだけで突っ走る主人公の魅力が増すような気がしたわ。

まだまだ読まねばならねぇ本が後3冊、、
頑張るだよ。