私が長期休暇中に
週末出勤をした、
ドイツ人の元同僚がいました。
彼女は普段
残業を嫌って
急ぎの仕事でも翌日に
回すことがしばしば。
休暇明けに
そんな彼女から、
仕事が終わらなくて
週末出勤をした、
と聞かされました。
とチームリーダーの
私は内心喜んでいました。
ところが
数週間後、
私は彼女から呼び出されました。
なんと会社から
週末出勤分について
残業代の支給を拒否された
というのです。
うちの会社の
雇用契約に基づけば、
それはおかしい!
ということで
さっそく
総務・人事担当の
マネージャーに確認。
すると、、、
週末出勤を
事前に上司に
申請していなかった、
というのです。
しかも、
週末出勤をしてまで
処理するほどの
急ぎの仕事はなかった、
らしいのです。
それは…
彼女も普通分かるでしょ~、
前もって上司に
週末出勤の申請を
することぐらい。
それに
急ぎの仕事じゃなければ
翌週に回せば
いいじゃない~。
この時、
「健全な人の理解なら」、
とか
「普通(の人)の考えなら」
という言い方はあります。
でも日本語の「常識」とは
異なります。
常識とは、
皆が生活できるための
共通の考え方、行動ルール。
だから、
「周囲の人との関わりの中に
自分がいる
=(相互協調自己観)」
と考える
東アジア人には
常識は欠かせないのです。
一方、
「独立した自分があって、
その周りに家族や友達、
他の人たちがいる
(=相互独立的自己観)」
と考える西洋人には
感覚が
個々でまちまち。
言わば、
「自分が基準」。
この「自分基準」は、
その人がいる環境(文化)と
それまでの経験とで
作られていきます。
なので
この会社でも
週末出勤の申請は不要、
と勝手に
思い込んでいたのでした。
(※ドイツでも
休日出勤を事前に
会社側に申請するのは、
割と普通です。)
週末働いた分は、
残業時間としてだけ認められ
、
残業代は
支給されませんでした。
彼女が憤慨したのは
言うまでもありませんが、
彼女の常識と
世間の常識が
ずれていたので…
やむを得ないですね
(それでも個人的には
本人のやる気を
出させるためにも
残業代を出してほしかった、
ですけど…)。
ある意味、
「日本の常識は
世界の非常識」
って、ことですね。
最後まで読んでいただいて、
ありがとうございます☆