文化が心理に与える影響(1) | ブットラー惠子 個人向け グローバルキャリア&ビジネスコーチング

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ドイツ会社員歴約20年。【海外で働きたい!】という夢やキャリアパスや仕事の悩みを解決思考力&行動力アップの方法をお伝えします♡

当時勤めていたドイツの日系企業で

 

チームリーダを任された時のことです。

 

構成メンバーはドイツ人だけの

小さいグループ。

 

なのに、

労働文化の違いから、

 

色々とストレスがたまる日々を

送っていました。

 

(労働)文化が違うと言ってしまえば

それまでだけど、

 

なんで文化が違ったら

人間ってこんなに違うの!?

 

という疑問に思い始めました。

 

その疑問を解決すべく、

ドイツの通信制大学で心理学を勉強し始めました。

 

そして卒論のテーマとして、

 

文化が人に与える影響

 

について調べました。

 

 

心理といっても範囲が広いので

 

自己認識や評価、

 

自己観、感情など

 

社会的認識と言われる分野が対象です。

 

昨日、

 

その時に知った

西洋人の特徴について

思い出すような出来事がありました。

 

同僚のAさんには息子さんがいます。

 

その息子さんが急きょ

来月遠い国で結婚することになりました。

 

結婚式には参加したいけど、

すでにそのタイミングで

同僚のBさんが有給を取っています。

 

なのでAさんは、

 

息子さんの結婚式に参加できない、と

とても悲しんでいました。

 

何も知らないBさんは、

 

Aさんの様子がおかしいので

何かあったか聞きました。

 

でもAさんは、Bさんに気を遣い、

理由を話しませんでした。

 

そうするとBさんは

 

Aさんは自分に怒ってるのだと

 

思い始めたのです。
 
自分は何もしていない、と
思ったBさんは、
今度逆にAさんに対して
怒ったような態度をとり始めました。
 
そうするとなんとAさんも、
Bさんが自分に怒ってるのに
気が付いて、
 
「私は何もしてないのに!」と
怒り出したのです。
 
 
ようはお互い、
 
自分は何もしていないのに、
相手が理不尽に怒ってる
 
と思って怒り出したのでした。
 

 

もうここまでくると、

 

作り話のようですが、
 
すべて実話です…
 
(しかも二人共いい歳です)。
 

ちょうどBさんから話を聞いた私は

Aさんに、

 

「Bさんは、Aさんが

自分に怒ってると思ってるんですよ」

 

と伝え、

二人で話し合うようにすすめました。

 

 

私たちアジア人は、
 
自分の(した)ことも含めて
 
第三者の視点から
 
物事を考えられる、もしくは

 

状況を認識できる人が多いんです。

 

一方西洋人は、
 
自分の目に映る状況のみ考慮する
傾向があります。
 
ようは
自分のことを棚に上げて
 
周りのことばかりに目がいきがち。
 
同僚のAさんもBさんもドイツ人。
 
お互いに、
 
自分のとった行動について考えず
 
相手の行動ばかり見ていた、
 
という訳です。

 

大声で喧嘩しながらも、

最終的には仲直りをした二人。

 

率直に

自分の気持ち言えるのは

ドイツ人の良いところ、

ですね☆

 

文化が心理に与える影響については、

他にもいろいろ

興味深い話があるので、

 

また後日。