数週間前、ジャン•ルノワール監督の『河』という映画を観ました。

インドが舞台で、女の子3人が主人公です。




クリシュナの話題が出てきて思わずニヤリ🤗

インドの若い女の子達が、インド神クリシュナへの憧れを語り、そして踊るんですよね。



 


 映画予告編


私にとってのクリシュナは、やはりこの人です。


ベジャールのクリシュナ



そしてこの映画の中のBGMに、なんと『薔薇の精』のあの音楽が。

一瞬「なんでインドの映画に薔薇の精が?」と。

キーワードは「乙女」なのかな。


私にとって薔薇の精は、この人

ギフテッド、パトリック・デュポン


🍀以下は2019年7月18日に投稿したブログを加筆修正したものです🍀



最初に観た時は、軽く衝撃でした。

このパトリック・デュポンの『薔薇の精』は、私の持つニジンスキーのイメージに近く、もはやニジンスキーを「ついに観た」という気分になったくらいです。



乙女役は、往年の大女優リリアン・ギッシュ。
(さすがに踊りませんが)

冒頭のギッシュの言葉によれば、

「私は半世紀以上前、妹ドーリー(ドロシー)、チャーリー・チャップリンと共に、ディアギレフのバレエ・リュスに行き、ニジンスキーの踊る『薔薇の精』を観た…その夜の事は忘れられない、彼はまさに宙を舞っていた」
(適当な聴き取りです。間違えてたらすいません)

その夜の自分は、まさに『薔薇の精』の乙女と同じだ……という事だと思います。


左リリアン、右ドロシー

リリアン・ギッシュ
最後の映画(93歳)



チャップリンはニジンスキーのファンで、よく観に行っていたようです。

ニジンスキーの舞台を観たチャップリンの言葉

「彼が登場した瞬間、私は電気にうたれたようになった。本物の天才というのには、私はほとんど会った事がないが、紛れもなくこれは天才だった」


ニジンスキー(中央)とチャップリン(右)

ルグリも良いけど、私はデュポンが一番。

このジャン・コクトーの絵の《横に流れる》感じが、デュポンにはある。





 



特徴的な腕の動きも、イメージどおりです。
↑こちらは映画の中のデュポン

↓ニジンスキー

デュポン


🍀ここまでが2019年のブログです🍀


そしてクリシュナ役のドンさん
振付の時にはちょっとおどおどして、まるで踊れてなかった21才のジョルジュ・ドン

お手本に踊ってみせるベジャール

なのに本番では、出演者の中で一番若いのに最も素晴らしい踊りをしてて、まさにマジック。
肉体で曲線を描くのがうまいです😍