最近、過去を思い出すことが多いです。


捻挫がきっかけになって、昔のことを思い出したことは既に一度ブログに書きました。

普段より出かけるのを控えざるを得ないので、いつもより時間がある、という理由だけではなく、

体に気がかりなことがあるから、いつもより体や心に敏感になっているのでしょう。



幼少時代のことも思い出しました。



私はとても体の弱い子でした。


アトピーで、喘息がひどく、幼稚園は半分くらいしか通園できませんでした。

そのためか、自分から積極的に友だちの中に入るのが苦手な子でした。

いつも優しくしてくれる大人と一緒にいるほうが安心しました。

幼稚園時代の園長先生、小学校低学年時代の校長先生が大好きでした。

具合が悪くなることも多く、特に喘息で咳がひどかったので、

体はいつも硬く、縮こまっていたような気がします。

自分の体にエネルギーも感じられませんでした。



それから、誘拐未遂。


小学校1年生の時、下校班と別れ一人になった直後に、誘拐されかけました。

腕をつかまれ、林のほうに引っ張って行かれそうになったのです。

私は怖くて怖くて、声も出せませんでした。

幸い、大人が通りかかり、犯人は逃げていきました。


そして、帰宅後も、普通でない私の様子に、母が「どうしたの?」と聞いてくれましたが、

私はしばらく何も話せず、口を閉ざしていました。

その時は自分でもわかっていませんでしたが、自分が悪いことをしたかのように感じ、

人に話してはいけないような気持ちになっていたのです。


そして更に、その時の誘拐未遂犯が、のちに成人の女性を殺害した犯人として逮捕されたのです。


この出来事は完全にトラウマとなり、

誘拐未遂後、そして、逮捕されたというニュース後、何度も何度も夢に見ました。

あまりにも夢に見たので、今のその時の記憶は、

もしかしたら、夢ともごちゃまぜになってしまっているかもしれません。



トラウマや未消化なままの体験・・・。


クリパルヨガの本には、


”心的外傷”(trauma)や、未消化なままの体験と関連した抑圧されたフィーリングは、微細な不純物であり、心を曇らせ、苛立たせます。

無意識のものが意識的な気づきの光に照らされると、それは、あなたを通して解き放たれて、ハートがさらに開かれ、心は明晰になってきます。

ヨガでは、心理的な浄化は、条件付けされたものを取り除き、本質的な全体像を明かすことだととらえています。

浄化された心は安定し、創造的で、驚くほどシンプルです。

その能力は瞬時に反応し、過去の失望や憤りや心傷などの痛みから解放されます。


というような内容の記載があります。



私は、心理学やカウンセリングの学び、そしてヨガの体験も重ねてきて、

今回のような過去のことを思い出すのは、初めてではありませんし、

それらは、完全に抑圧され、完全に未消化なままの体験とも思いません。

でも、何度、意識にのぼっても、その体験は消えるものではありませんし、自分の中に永遠にあり続けます。

なので、意識にのぼれば、また再体験は起こります。

ただ、再体験する度に、その出来事の自分にとっての意味づけが変化します。

何度も意識的な気づきが起こり、何度も浄化が起こります。

そして、更に心は安定し、創造的で、シンプルになっていきます。



ヨガでは色々なことが起こります。

体を通しての気づきは、本当にすごい力を持っています。

さぁ、明日からクリパルジャパンで、ヨガセラピーの後半が始まります。

私は、またアシスタントを務めさせていただきます。



クリパルヨガと共に


皆さんとヨガをシェアできれば嬉しく思います。