昨日のことのように | あるジイさんが見たもの

昨日のことのように

本日17日(日)、お墓に行ったんですが・・・・・


風が強すぎて、お線香に火がつけられません

無理して、火が付いた紙が飛び、火事になったら・・・と思ったら

火をつけずに、そのままお線香置き場に寝かせて来ました

 


1年前の今日なんです・・・寝たきり下半身不随の義母が亡くなったのは・・・


夕食を終え、私は食器やら調理道具やらを洗っていたんです
カミさんは、介護ベットで、寝かせる準備に入っていました

 

突然のカミさんの声がするんです・・・「何してんの!」って
歯ブラシを口に加えたまんま、うなだれているんです
歯ブラシが喉に刺さるような形で・・・


既に意識が無くなっていました
カミさんが歯ブラシを抜き取りましたが、舌が喉を塞いでいたんです

台所から居間に駆け付けた私は、口に指を入れ、舌を掻き出したんです
口元・鼻に手を当てても、呼吸を感じません
介護ベットの背もたれを寝せて、首筋に手を当てても脈拍が感じられませんでした

掛かりつけ医に電話を掛けるカミさん
私は、介護ベットのウォータマットレス上にのり、心臓マッサージを始めました

掛かりつけ医は、なかなか来なかったんです
「やばい!」と思った私は、心臓マッサージをしながら、119番しました


「今どういう状態ですか?」の問いに
「意識なし、呼吸と脈拍は、全く感じられない。心臓マッサージをしながら電話しています」
「電話をスピーカーフォンにしてください・・・・」
「いいペースです。救急隊が着くまで、そのまま心臓マッサージを続けてください」

 

 

救急車はすぐに来ました
救急救命士も同行していて、心拍メーターが取り付けられました

そうこうしていたら、奥さん先生が到着
かかりつけ医の旦那先生は近くに外出・・・すぐに戻り駆けつけるとの話し

心拍メーターに波形は出ているんです
・・・・が、この波形はペースメーカの電気信号波形だと、
救急救命士さんと奥さん先生は言う

 

私、救急隊員が到着すると、心臓マッサージをすぐに替わってもらえるものと思っていたんです
が・・・替わってくれません

 

状況・状態を確認していると・・・

「取り合えず、患者さんを床上に降ろしましょうか」との声が掛かりました


ウォータベットは、人が上に乗って膝立ちできないんです
私は、義母に跨(またが)る形をとり、膝立ちしながら心臓マッサージをしていたんです

 

義母を床上に降ろす準備を始めた時に、掛かりつけ医のダンナ先生が来ました
救急救命士と話し、カミさんとも話し始めたのでした

掛かりつけ医さんと義母、そして、カミさんともに、事前に「もしもの時」の話しはついていたんです
「延命処置はしない」・・・・と

 

救急救命士さんも、掛かりつけ医さんも言いました
「病院に搬送すれば、薬と機械で延命する事はできるかも知れません」
「呼吸は機械でする事はできても、つないだパイプで話しはできないし、
もしかしたら、意識も戻らないかもしれない・・・・」

「どうしますか?」と、救急救命士さんとダンナ先生に、最終確認されました

 

「本人の意向もあり、延命処置はしません」・・・と、カミさんは言いました

 

「代わりましょう」とダンナ先生が言った時、
私は・・・心臓マッサージの手を止め、介護ベットの上から降りたのでした

 

それから診察をして、その後は、様子を見ていました

ほどなく、「お亡くなりになられました」と告げられたのです


6年には及びませんが5年余月の、カミさんの、直接的な介護生活が終わった時でした

 

 

ちょうど1年前の今日のことなんですが・・・・

私の中には、何故だか昨日の事のように、鮮明な記憶があるんです

 

それにしても・・・判らないもんです

確かにカラダは弱っていたんですが

ほんの5分ほど前には、一緒に食事をして、話しもしていたんです

それが・・・・・

スゥ~っとロウソクの火が消えるように、あちらに行ってしまったんですから・・・