頭ひとつ抜け出た内容だった
「芸術・文化の秋」です・・・・
気候も良く過ごしやすいんで、あちこちで催事がたくさん組まれているんです
良さそうな催事を見つけると、チケットを買ったり、申込んだりしているんですが・・・・
何せ、早いもん勝ちに決まってしまうんで、結果的に連日の外出とか、泣く泣く諦める事も生じています
実は私、昨日1日(水)は、2つの催事に行っていたんです
ひとつは、文学と音楽とを連携させたコンサート?カルチャー?もの
もうひとつは、東京藝術大学のブラスオーケストラの催事です
今日のアップは、前者の文学と音楽の催事になります
開催場所は、東京都大田区にあるアプリコ・ホールという音楽ホールです
「本と音楽の素敵な出会いvol.2『羊と鋼の森』」 というタイトルです
文筆家でもあり文化芸術プロデューサーでもある浦久俊彦氏がMCで
この本の著者でもある作家・宮下奈都氏
ピアノソリストの金子三勇士氏、
そして、スタインウェイ・ピアノの調律師の大橋宏文氏
この方は、通常の調律に加え、プロ・ソリストの細かな要望に応えられる調律師さんなんです

私、『羊と鋼の森』は読んでからちょっと間が空いているんで、詳細まで覚えていません
大自然豊かな中にある高校に、ピアノ調律師が来て、主人公と接触する所から始まるんです
目標もなかった主人公が、調律師になり、
調律を学び、立派なプロになる過程で、接するソリストやらその卵やらとの話しだったと思います
朧(おぼろ)げな記憶なんですけど、
完璧な調律をしたピアノで、弾けなくなってしまったプロ・ソリストとか
ソリストを目指す姉妹が、挫折やら新しい一歩を踏み出して行けた・・・ための調律とか・・・
調律を通して見えたクラシックピアノ世界の、人情話しだったと思っていたんです
つまり、主人公は調律師ではなく、ピアノを通して見えた音楽家なんじゃないかと・・・・

作家宮下氏は、北海道大雪山系に住んでいた事があります
ピアニスト金子氏は、6歳にてハンガリーの祖母宅に住み、留学を始めているんです
祖母の家は、隣家もないような森の中だった・・・と言います
ハンガリーと北海道は広さも緯度も同じくらいで、同じような生活など中、概念やら認識が近いようです
音楽で言えば、宮下氏もクラシックが好きですし、
技巧派ピアニストの金子氏で言えば、
ルーツのハンガリーは、リストの出生国であり、音楽教育が盛んな環境なんです
調律師さんは、調律の話・・・特にコンサートピアノの調律の話しをしてくれました
ステージ上の本番ピアノを、金子氏とわざと狂わせて見せてくれました
金子氏が、お客さんにも判るようにと、さらに狂わせるよう指示したんです
その音出しを聴かせてくれたんですが・・・・
3本のピアノ弦で1音を鳴らすんですが、うち1本を大きく狂わせたんですが、
正直言って、私にはその狂いが判りませんでした
ピアニストや調律師の耳って、凄い音感なんですネ
演奏は作家さんリクエストの7曲とアンコール2曲でした
MCの浦久氏の、クラシック音楽に対する造詣が深いのでしょうか?
引き出された講演の話しも深い話しであり、公演の選曲も演奏も、講演と合っていて・・・
予想もしていなかったような、高いレベルの内容でした

東京都大田区の図書館で手に入る関連図書や、CDの一覧表もついていました
本のタイトル「羊と鋼の森」の意味は、かつて読んでいた時は、考えていませんでした
でも、昨日、気が付いたんです
「羊」って、鍵盤についたハンマー先にあるフェルトであり
「鋼(はがね)」って、ハンマーが打つピアノの弦であり
ハンマーが弦を打つ事によって、音が鳴り、音楽になるんだと・・・
つまり「森」とは、ピアノであり、
ピアノが主人公で、調律師やソリストや周囲の人間模様を見ているんじゃないのかって・・・
私の思い込みでしょうか・・・・・