ならんちゃ | 『STEP in the Day BACK in the Day』

ならんちゃ

「どういう事なんだ?ブチャラティ!説明してもらおう!何をやってるんだ!?あんたは!」


「分かった…単刀直入に言おう。

トリッシュを連れ帰ったのは、たった今!オレがボスを“裏切った”からだッ!

お前たちとはここで別れるッ!

これからお前たちがオレと一緒に行動すれば、同じ“裏切り者”になってしまうからだ!」


「な…なんだって?」


「よ…よく分からないな。今言った事…今何て言ったんだ?」


「“裏切った”と言ったんだ…ボスを!」


「僕は説明すべきだと思う。あなたに“ついて来る者”がいるかも知れない」


「裏切り者がその後どうなるのか…知らぬわけではないだろうに」


「“助け”が必要だ…共に来る者がいるのなら…ボートに乗ってくれ。

ただし、オレはお前たちについて来いと“命令”はしない…一緒に来てくれと“願う”事もしない

オレが勝手にやった事だからな…だからオレに義理なんぞを感じる必要もない。

だが一つだけ偉そうな事を言わせてもらう。

オレは『正しい』と思ったからやったんだ。

後悔はない…こんな世界とはいえオレは自分の『信じられる道』を歩いていたい

ボスは必ず倒す!“弱点”は必ず見つける!」


「言ってる事はよく分かったし正しいよ、ブチャラティ…だけど、残念だけど…ボートに乗る者はいないよ…

あんたに恩はあるがついて行く事とは別だ…あんたは現実を見ていない…

理想だけでこの世界を生き抜く者はいない。この組織なくして僕らは生きられないんだ…」


「フーゴの言う通りだぜ。あんたのやった事は自殺に等しい。世界中どこに逃げようと、

もうあんたには“安息”の場所はない…そしてオレが忠誠を誓ったのは“組織”なんだ。

あんたに対し忠誠を誓ったわけじゃあねえ!

しかしだ…オレも元々よォ~、行く所や居場所なんてどこにもなかった男だ…!

この国の社会から弾き出されてよォー、オレの落ち着ける所は…ブチャラティ、あんたと一緒の時だけだ」

「ボスを倒したのならよォー、実力から言って…次の幹部はオレかな」


「オレはブチャラティの正確は良く知ってるぜ。ヤツは頭がいい。
あんな事言ってるが、勝つみこみのない闘いはしない男だ。
絶対にばく大な「金」が手に入るんだ……
ボスの隠し財産とか知ってるにちがいない!
そうなんだろ?ジョルノ! オメーもそれを狙ってんだろう?
あとで教えろよ。ヒヒ。」


「ミスタッ!お前ら、ど…どうかしているぞッ!完全に孤立するんだぞッ!どこに逃げる気なんだッ!?」


「命令してくれよ…。
いっしょに来い!って、命令してくれるのなら、
そうすりゃあ、勇気がわいてくる。 あんたの命令なら、何も怖くないんだ…」


「だめだ…こればかりは“命令”できない!お前が決めるんだ…自分の“歩く道”は自分が決めるんだ。

だが忠告しよう。『来るな』ナランチャ…お前には向いてない」。


「なぜ…正気じゃあないぜッ!どういう物の考え方してるんだ!?

つい、2日前出会ったばかりの、会話もろくすっぽした事のない
女なんかのために!無関係の女なんだぞッ!
オレたちは、トリッシュがどんな音楽が好みなのかも知らないんだぞッ!」


ブチャラティィィィィィィィィ


ディ・モールト グラッツェ!  (翻訳:ありがトゥーリオ ← これ今年ぜったい流行るな)



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