カルバンクライン シーケーワンサマー 2017 EDT SP 100ml
2,680円
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購入した新車をアピりに来た美奈。
せっかく勇気を出して、自立しようとしたのに
金のない生活には耐えきれず
結局、元に戻ってしまった。
かわいい嫁娘が戻ってきて
親父は嬉しかったことだろう。
車まで買っちゃうんだから。
いい車じゃねーか。
良かったな。
私は呆れていた。
この頃の私は、美奈に対しての愛はすっかり冷めきっており、他に男がいようが、親父とやろうがどうでもよくなっていた。
私は、自分のできる限界に到達していたのだ。
もう俺は十分手を尽くした。
これ以上俺に出来ることはない。
全てやりきった。
だから何の未練もなく、
ただのダメ女として
彼女を見ていた。
親父とやるなんてありえない。
このままじゃ人生は終わりじゃねーか。
親父の人形として生きていくのか?
なんとかして、普通の女に戻してやりたい。
俺に出来ることは何なんだ?
そんなことを考え、
悩んだ日々が懐かしくなっていた。
結局...
他人の心は
変えられない
そして
今の自分は
過去の自分が作った形
先を言えば
自分の未来は
今の自分で決まっている
この考え正しいかどうか分からないが
私は彼女を見てそう思った。
それから、
1年の歳月が流れた。
インテリアショップを開業し、1年以上が経っていたわけだが、SHOPの売り上げがよろしくない。
正直、飲み屋の利益を全てインテリアに投資していた。
これは当時、私が独身だったからできたことで、家族がいたら、とっくに終わっていただろう。
売り上げが落ちると、金に対してピリピリし始めるのが、個人事業主に共通する事?なんだけど、抜き打ちで店に行くと、店長がレジの後ろで毎日マンガを読んでいることが判明した。
私は店長を即クビに。
それからは、
・10時から17時まではショップ店長、
・17時30分から24時までは飲み屋のマスター
という超ハードな生活スタイルになっていった。
この2店舗は車で20分程度離れており、毎日の移動に疲れが出ていた。
拘束時間も長く
このままでは続けていけないな....
私はそう思っていた。
ある日私は、
この2店舗を1つにすることを決める。
実はインテリアショップは
2階建ての倉庫を改装していたので、
・1階はダイニングバー
・2階をインテリアショップ
にしようと考えたのだ。
私は、直ぐにその準備に取り掛かった。
幸い、飲み屋を居抜きで入りたいという人も現れたため、元インテリアショップの大改造が始まった。
解体・板金・水道・天井張り・設備とかなり大がかりな改造になったんだけど、工事期間を2週間に設定した。
日中は、内装工事を部分的に自分でしていた(予算がない)ので、夕方までは毎日ショップにいた。
こんにちわ。
ある日、聞き覚えのある声のが聞こえてきた。
美奈だった。
お店移るんだって?
○○(ショップ名)のマスターが言ってたから。
遠くなっちゃうね。
1年以上会っていなかったが、美人顔は健在だった。
昔は基本スカート(お嬢様格好が多かった)だったが、この時はジーンズで、少し痩せた?やつれた?感があったことを覚えている。
私ね、一人暮らし始めるんだ。
おお。良かったな。自立できそうだな。
ん~。まだどうなるかわかんないけどね。
仕事も探してるんだよ?
また保育士やるの?
ううん。もうやらない。
子供はもう十分。
今度は、こっちに飲みに来ていいかな?
来る気あるの?(笑) 全然いいよ。
じゃあこんど来るね。
そう言って、美奈は帰って行った。
そして、新店舗が完成し、気持ちも新たに再スタートを切った私であったが...
このあと...
美奈が最後の追い打ちをかけてくるのであった。
次回最終回です!
是非!
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