藤岡弘、さんは最近はシルシルミシルでおもしろいレポートやってるけど、やっぱこの人は仮面ライダーであり、桜井刑事であると再認識しました。
特捜最前線は、当時はアクション全盛の刑事ドラマの中では異色の人情味を押し出した作品だったと思います。
今でいえば相棒に通じるような。
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【芸能】藤岡弘、「桜井のような刑事が、今もどこかにいてくれたらいいでしょうね」/特捜最前線
- 荒ぶる「刑事ドラマ」の男たち(4)藤岡弘 インタビュー
「太陽にほえろ!」(日本テレビ系)、「西部警察」(テレビ朝日系)と並び刑事ドラマ3本柱と
言われた「特捜最前線」(テレビ朝日系、以下、「特捜」) は、その中で、ヒューマニズムあふれる
社会派ドラマとして根強い人気を誇った。故・二谷英明(享年81)演じる神代刑事ら
個性的な刑事の活躍も見どころだが、特に際立っていたのが、一匹狼で型破りな桜井哲夫刑事を
演じた藤岡弘、(65)である。
「仮面ライダー」(毎日放送系)や大河ドラマ「勝海舟」の坂本龍馬役で見せた、
みごとなアクションと演技力を買われての抜擢だった。「僕自身ブラジルなどで射撃の訓練も
受けていて銃の扱いに慣れていたし、『仮面ライダー』ではスタントマンなしで演じていましたから
オファーが来たのでしょうね。桜井は正義感が強く上司にも平気で食ってかかる。
個人プレーの多い刑事で、おもしろい役どころでした」
藤岡自身も徒党を組むことを好まない。この桜井刑事にとても親近感を覚えていたという。
桜井が“暴走”することで常にドラマに緊張感が生まれていた。
「脚本家やプロデューサーと食事をしながら僕も、いろいろとアイデアを出しました。
おもしろがってよく採用してくれて、それがまたうれしかった」
得意のアクションシーンでは熱が入るあまり、思わぬハプニングが起こったこともあった。
「必死なので、体が勝手に動いて相手の歯を折ってしまったこともありました。
それからは相手のスタントマンに週刊誌を2、3冊渡して服の下に入れてもらってね。
よく冗談交じりで『今日は手加減してくださいよ』なんて言われました。
銃の持ち方にもこだわりました。実弾で射撃訓練を積んでいましたから、
誰にも文句は言われませんでしたよ」
そんな藤岡は、共演者との食事や飲み会には役作りのため、あえてあまり参加しなかったという。
「今だから言いますけど、一匹狼のキャラクターなので、なれ合いになるのが嫌で
なるべく避けていました。どちらかというと現場のスタッフと食事に行くことが多かったかな。
僕が日頃無理なお願いをするものだから、その慰労も兼ねてね」
むしろ時間の許すかぎりトレーニングや武道訓練に打ち込み、ストイックに役作りをする。
この姿勢は、当時から今も変わっていない。
そんな中で今年1月に亡くなった二谷についてはこう語る。
「二谷さんは大先輩ですし、日活のアクション映画を牽引してきた方。
だからこそ、このドラマは自分が引っ張るんだ、という熱い思いをお持ちでした。
一度ご自宅に招かれたことがあります。お嬢さんの友里恵さんがまだ学生の頃で、
家族みんなで食卓を囲みました。二谷さんの友里恵さんを見る目が優しくてね、
撮影現場とは別人のようでした。二谷さんも父親なんだな、とホッとしたことを覚えています。
二谷さんはお酒が好きで、飲みながら石原裕次郎さんや日活時代の話もしてくれましたね」
77年から10年にわたり桜井刑事を演じてきた藤岡があらためてこう語る。
「『特捜』は社会のひずみをえぐるのが根底のテーマだったので、
人として犯人に胸を打たれることも多かった。今の時代のほうがもっと闇が深いので、
『特捜』のようなドラマをやったらきっとおもしろいでしょうね。
桜井刑事は自分の義を貫く男だった。今までいろんな役をやったけど、私の生きざまに非常に似ている。
だからこそ、あの10年は俳優として忘れられないページであり、誇りでもあります。
桜井のような刑事が、今もどこかにいてくれたらいいでしょうね」
事実、「特捜」の桜井刑事に憧れ、警察官や自衛官になったという者も多いという。
桜井=藤岡のような「熱い」刑事が、日本のあちこちで難事件を解決してくれることを願ってやまない。
以上です。

