わたしのお義母さんは臨床心理士
スクールカウンセラーとして今も現役で働いている。

昨年、再発治療の際には忙しい合間を縫って何度も病室に来てくださり、
治療の不安や愚痴といったわたしの話に辛抱強く耳を傾けてくれた。

義母が適度な距離の身内、というのに加え、訓練を受けたプロ、
ということに何より安心感が持てた。
だって、実母なんて病気の話するだけで見る見る涙目になるんですもの(:_;)

義母も、相談中は努めて『カウンセラー』として接してくれた。

ご存知のように、カウンセラーは相談者の話をまずはひたすら聴く。
結論に誘導する、相談者の考えを否定する、といったことは絶対にしない。
相談者自らが答えにたどり着けるよう案内するのがお仕事なのだ。

ただ…。

散々、義母に話を聴いてもらった上での実感なのですが、
わたしのような病気治療に関するカウンセリングって、難しいですね(ノ_・。)

がん治療って普通のひとからしたら遠くて特殊。

抗がん剤治療での副作用の辛さは経験者ですら個人差があるし、
タキソールだのカルボプラチンだの、薬品名は横文字だらけ。
EBM(evidence-based medicine)なんて言われても、
意味どころか1回じゃ聞き取れないひとのほうが多いだろう。

そうすると臨床心理資格と併せて看護資格など、
医学知識が必要になってくる。
(義母もそういった部分はサラーっとスルーあせる
わたしにとって一番重要な部分が伝わらないもどかしさ(TωT))

難しさのもう1点は、カウンセリングの結果、必ずしも気分スッキリキラキラ
にはならないこと(x_x;)
改めて現実を直視するのって、必要だけど、キツいことだからね汗

それでも、病気宣告された直後や治療法の再検討時など
重要な選択をする場面では、カウンセリングは有効だと思う。
自分のココロとじっくり対話して、その上で決めたことなら
その後の気持ちも随分と違うのではないか?

しかし、いっつも忙しそうなお医者さん、看護師さん。
熱心に話を聞いてくれるけど、なかなか『じっくりと』とはいかない。

看護師さん+カウンセラーみたいな存在のひとが主治医同様、
患者ごとについてくれたら…、そんなのは我がままなのかな。

追記:

義母による出張カウンセリングのお返しは…、

(義母の)職場お悩み相談室 by nitka です(;^ω^A
(カウンセラーさんでも悩むのね。いやー、ヨカッタ、安心したニコニコ