4月7日黄色い花なっちゃん(妊娠わかってからずっと夫婦でそう呼んでいました)とのお別れの日。

 

 

注意中期中絶のありのままを書いてるので苦手な方は避けてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7:45

今日一日、もしくは明日まで使わせてもらう個室に案内され、コロナの検査を受け、二人とも陰性。これからすることの説明を軽くしてもらい、今日最初の薬服用。経腟投与を自分でトイレでし、痛み止めも服用するよう言われる。

 

11:00

2回目の服用。この2回目から徐々に重い生理痛のような腹痛と腰痛と同時に悪寒を感じ始め、自分で起き上がるのが辛くなる。助産師さんが加温パッドとテンスをつけてくれ少し楽になる。

 

13:30

別の助産師さん(この人がほんとに神でした)と補助の助産師さん(この人もすごくよくて唯一の救いでした)にバトンタッチ。

悪寒は消えたものの、痛みが増し、震えが止まらなくなってくる。

私の状態を見て、痛み止めよりも局部麻酔の方がいいかもしれないけどどうする?と聞かれ即答で、お願いしますと答える。全身震えてるから立つのもやっとの中、旦那と補助の助産師さんに支えられながら処置室へ。麻酔をしてもらう間も足が震えて、足を開くのがしんどくって、麻酔も痛くてひたすら旦那の手を握る。

麻酔の処置が終わるとさっきまでの痛みが嘘のようになくなる。


15:15

麻酔の効果もそんなに長くは続かずまた震えと痛みが出てくる。

笑気ガスを吸い始める。これも効いてひたすら吸い続ける。


15:40

麻酔が完全に切れたのでもう一度うつことに。2回目は1回目より長くは聞かずすぐに痛みを感じ始める。 

 

17:15

モルヒネ服用し、笑気ガスを吸い続ける。

この頃、破水する。

べびちゃんが下に降りてくるように体勢を変えたりしてると、トイレに行きたくなって、伝えるとここでしていいよって言われる。しようと試みるもできなかったため、支えられながらトイレに向かう。座った瞬間気持ち悪くなり嘔吐。トイレに座るも出たのか出てないのか分からないまま、ベッドまで戻る。

 

18:00
笑気ガス+2回目のモルヒネ。

 

19:10

規則的に来る痛みに合わせていきんでみてと言われ、定期的な痛みはどれ?いきむってどういうこと?って思ってましたが人間は不思議なもので自然とできるんですね。数回いきむとべびちゃんが産まれて来てくれました。それまで雨が降っていたのにちょうど産まれてくる時に晴れ、雲の隙間から太陽の光がさしている空がすごく神秘的で、まるで神様がなっちゃんのために道を作ってくれてるかのようでした。必死ながらもその光景が目に入ってきて今でもはっきりと記憶に残ってます。

子宮収縮させて胎盤を出すために薬を投与され、しばらくして助産師さんにお腹押されながら胎盤出る。

 

 

少し落ち着いた頃、助産師さんがべびちゃんを連れて来てくれました。最初は、最初で最後の面会に乗り気ではなかった旦那さん。せっかく私たちのところに来てくれて、私たちの娘になってくれたのに会わずに後悔しない?なっちゃんもきっと旅立つ前にママ、パパに会いたいはずと私の思いを伝えると同意してくれたので、こうなると分かってから、産まれたら会うと決めていました。

 

両手におさまるほど小さな身体。でもしっかり何の問題もなく産まれてくる他の赤ちゃんと同じ姿で、本当に可愛くて可愛くて、2人ともなっちゃんから目を離すことができませんでした。先生に言われた7000分の一の確率でなる病気があるとは思えない、今はただ寝てるだけでもう少ししたら起きて一緒に家に帰れそうと思ってしまうほど、ほんとにほんとに綺麗な女の子でした。「目はパパ似なのかなぁ?」「鼻は日本人の鼻っぽいからママ似かなぁ?」と3人で最初で最後の時を過ごしました。私たちは会うという選択をしてほんとに良かったと思っています。

 

「私たちの娘になってくれて、色んな事を伝えに来てくれて本当にありがとう。一緒に家に帰ることはできないけどいつも一緒だからね。大好きだよハート

 


20:40

力なく、疲労困憊。気持ち悪く、少し動いては吐く。痛みなし。

点滴をしてもらい、点滴が終わるころにはよくなってるはずと言われる。しばらくして、点滴がしっかりつけられていなかったので漏れていることに気づきつけなおしてもらう。

軽食を出してもらうも、食べてみては吐きを繰り返しなかなか回復せず。

 

それから4:00頃まで何度も帰ろうとしては気持ち悪くなりベッドに戻り、やっと4時過ぎになんとかタクシーに乗れ帰宅。

疲れ切っていたので、ベッドで横になりそのまま二人とも寝落ちました。

 

 

翌日、羊水検査のため朝から再び病院へ。

 

先生がエコーでべびちゃんの位置を見ながらお腹に針を刺して羊水を取ってくれました。きっと痛かったり、気持ち悪かったりでそれを訴える人がいるんでしょう。先生も助産師さんも「痛くない?大丈夫?」と声をかけてくれたり、終わった時には「よく頑張ったね!えらかったよ」と言ってくれましたが、エコーのべびちゃんを見る目が昨日の朝見た時とは全く違って、頭の中が真っ白で痛いとかは感じず、でもその中で、このエコーが最後になるのかもしれないと思いながらべびちゃんの姿を目に焼き付けていました。

 

検査が終わり、やっぱり今日見ても数値に変わりがないこと、結果は2日ほどで出るから結果が出たら連絡するねと先生が今日も涙目で話してくれました。

 

家に帰ってしばらくすると一本の電話が電話

それは病院のコンサルタントのような職業の人で、午後、羊水検査の結果次第でこの妊娠を終わらせるとなった時の心のケアと、手続きとかのためオフィスに来れるかとのことでした。

「調子はどう?」と聞かれたとき、堪えることができず泣いてしまい、落ち着くまで話を聞いてくれました。じゃあまた午後にねと電話を切り、食欲がないながら少しエネルギー補給をして、旦那と待ち合わせでオフィスへ。

 

まずこれまでの妊娠に至るまでの話から妊娠期の話をしてカウンセリングのような時間の後、

「検査結果次第でこの妊娠を終わらせるにあたり、中絶申し込みをしないといけないからこの用紙に記載されてるもの読んで最後にここにサインしてね」と言われたので読み、チェック項目を見た時固まりました。

 

『本当にここでこの妊娠を終わらせたいですか? ーはい、いいえ』

 

そりゃ産んで育てたいよ!誰が待ち望んだ妊娠を終わらせたいって思う?こんなに毎日愛おしく思ってるべびちゃんとお別れしたいわけない!とその酷な質問にすごくモヤモヤして、苦しいけど、サインをして用紙を提出しました。

 

「検査結果が出次第提出しておきます。毎週金曜日しかこのことに関しての会議が社会福祉庁で行われないから、金曜日に結果出次第連絡します。」

と言われ、妊娠を終わらせるとなった時のもっと詳しいことを聞くため、そのまま再度病院へ。

軽い説明を受け、仮予約をし、資料をもらい帰宅しました。

 

翌日には検査結果が出て、やっぱり先生たちがエコーで見た通り悪い数値だったので申込書は提出され、中絶許可がおりる日の金曜日を待ちました。

 

説明を聞きに行ったときに、助産師さんにまず変な理由とかじゃない限り許可が下りないことはないといわれた通り金曜日に許可がおりました。許可が下りてこんなに喜べないことがあるなんて知りませんでした。

 

その翌週の、当日二日前、最初の妊娠を終わらせる薬を飲みに病院へ。助産師さんに当日のスケジュールなど説明を受けたあと、「準備ができたらこの薬ここで飲んでね」と薬を渡されました。これでほんとにお別れへ向かっていくんだ。。とすごく怖くて悲しくて、逃げ出したくて仕方ありませんでした。

一時間以内に吐いてしまったらまた戻って来ないといけなかったので、しばらく病院内をうろうろして大丈夫そうだったので帰宅しました。

 

明後日、病院に行くときは、お別れをしに行く日。悲しくて、やるせなくて、感情に押しつぶされそうになりながらその日を迎えました。

前回のエコーから一か月半の間、つわりと戦いながらも胎動が感じられるようになり、旦那もお腹に手を当てて胎動を感じられるようになり夫婦で幸せを感じながら過ごしていましたほんわかラブラブ

 

2回目のエコーは19週と5日の3月28日でしたヒヨコ

2回目のエコーでは、見えれば性別を教えてもらえるので、家族とも性別予想をしながらその日を迎えましたキラキラ

 

診察時間まで1時間ほど仕事をしに行ってた旦那と病院でまちあわせて向かいました。診察室に入りエコーをしてもらいながら、ゾウが見えるか必死に目を凝らして画面に映るべびちゃんを観察していましたw

 

病院「見えるかなぁ?…いい子!ちゃんと見せてくれてるねぇ。女の子だよ」

 

ハート「女の子!?みんなの予想通りニコニコドキドキ

 

と、性別を知れて喜んでいると、

 

病院「今日までの妊娠期間に病気になってない?ちょっと脳の数値が基準値より大きいから先生にも見てもらうね。脳は最後に発達するから数値変わってくる可能性高いから大丈夫」

 

と言われ、言われた直後は戸惑いましたが、そう言う助産師さんの言葉に安心し、その時は出生前診断でなんの疑いもなかったし、さほど深刻なことではないだろうと夫婦2人とも思っていました。

 

午後に先生に予約を入れてくれたのでそれまで、旦那は職場に戻り、私は帰宅しました。

 

 

時間になり、再び病院に向かい診察室へ。

先生もエコーで見ながらべびちゃんを測りました。

 

病院「さっき性別聞いた?私も女の子だと思うよ。…この脳のところだね…うーん…やっぱり数値が大きいね。妊娠してから病気になった?特に感染症。」

 

ハート「午前中来た時にも聞かれたけどつわりでずっと死んでて家から出てないし、悪阻以外は元気でした」

 

病院「そっか…この資料見てくれる?通常脳にある水分の直径が10ミリほどだけど、この赤ちゃんは17ミリあってだいぶ数値が高いね。この場合、脳が正常に発達せず育って、生まれてきても3歳までに死んでしまう可能性が70%。産まれてからすぐに手術をして水を出してあげるってこともできるけど、生まれてすぐでそれに耐えて生き延びれるっていう約束はできないし、うまく行ってもかなり重度の障害をもっていつ亡くなってもおかしくない状態で生きることになります…」

 

ハート「…そうですか…」

 

病院「今すぐ決めなくていいよ。もっと精密な検査したかったら紹介状書くからほかの先生にも見てもらえるし、羊水検査をしてその結果でどうするか決めてもいいし」

 

と涙ぐみながら話す先生の様子と説明を聞いてやっと深刻なことだと理解しました。相談して、翌日、羊水検査をしてそれから決めることにしました。

 

深刻なことだとわかりながらも、現実として受け止められず頭が真っ白になり、診察室を出た後、2人でしばらくロビーのベンチにすわっていました。旦那は仕事に戻らないといけなかったので、ぼーっとしたまま私は帰宅し、日本にいる母にビデオ電話をかけました。病院で言われたことを説明しているうちに段々現実なんだと実感し気づいたときには泣きながら話していました。