THE IRON GIANT/アイアン・ジャイアント | たとえばボクがキミを小さなレンタルビデオ店アルバイトだと見下したとして、それが何か??

THE IRON GIANT/アイアン・ジャイアント

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 アメリカ、メイン州の小さな港町。  ここでは最近不思議な事件が頻発していた。

お母さんと二人暮らしの9歳の少年ホーガースはある夜、森の中で事件の原因でもある鋼鉄の巨人に遭遇し、その命を助ける。  自分が何者かも分からない巨人は、その大きな体をもて余した赤ん坊そのもの。  巨大で力持ち、でも無邪気で人なつっこいその巨人とホーガースはたちまち友達になるのだが、町では“巨大ロボットを目撃した”という噂が広まり、ついには政府のエージェントまで派遣されてきた。  ホーガースは、変わり者のスクラップ芸術家ディーンと協力して巨人を隠し通そうとするのだが・・・


 まず一言    ・・・良かった。

たまにはアニメをオススメしたっていいでしょ。  大好きなんだから!

子ども達の素直な心を育てるには、ディズニーやドラえもん、それかこういうのが一番だと思います。  …コナン?  あぁ、あれは面白いけどダメ。  ひねくれた子になる。  話の展開も遅いし。  いい加減、話の核心に迫ればいいのにね。  ブツブツ

さて、今回の作品に話を戻すと、監督はアメリカの人気アニメ『ザ・シンプソンズ』の製作監督としてだけでなく、ディズニーアニメ『Mr.インクレディブル』でも一躍有名になったブラッド・バード。  ストーリーは、いわゆる【いつものやつ】なんですが、正直なところ大人でも全然楽しめます!!

巨人はどこからやってきたのか?  何のためなのか?  そんなこと関係ない!  カッコいい巨人と仲良くなりたい!  そんな素直な少年の心は、私たち大人の中にも、理屈抜きに少なからず残っていて、これまた無邪気に振舞う巨人の行動を、いつまでも観ていたいという気分になる。  一方、遊びの中で、スーパーマンになりたいと思い始めたものの、ある時自分の真の姿に気付き、葛藤しながらも、止まることのできない巨人の姿がある。  誰だってスーパーマンになりたい、でも現実は違う。  巨人の悲しい表情への本当の共感は、大人にしかできないようにも思う。  冷戦下、ロシア衛星スプートニクが打ち上げに成功した頃、という時代背景もミソですね。

巨人は無口ですが、その豊かな表情から全て伝わってくるし、説明が必要なところでは、ホーガースがしっかり代弁してくれています。  会話のテンポもディズニーに負けておらず、楽しいものになっていますし、素敵なシーンも盛りだくさん♪

そうそう、声優陣も豪華なんですよ! ジェニファー・アニストンやヴィン・ディーゼルが起用されています。  でも正直、巨人役のヴィン・ディーゼルは・・・  ギャラ泥棒です。 ←要チェックww


   「なりたい自分(=未来)は自分で選ぶもの」

アニー賞(アニメ界のアカデミー賞)9部門独占受賞のこの作品、 ぜひ楽しんでみてください☆