二週間ぶりの関西出張。
梅雨は下半身の水分循環が停滞する時期。
東洋医学の湿邪の灸も良いが出張現場では使えないので、内臓マニュピレーション中心に施術。
時間は掛ったが、成果はまあまあ。
二年前から中国武術を習っている友人の進捗状況はあいかわらず著しい。
劈掛が一通終わって瘋魔棍をやっているらしいが、暑い時期にやる練習じゃないよね。
少し前に見せてもらった大槍もキツそうだったが、昔から現代に使い道がない武器の習得には消極的な私とは違って真面目だと思う。
伝統の武術には現代でも感心するほどの教えがあると同時に、時代に取り残されているものも多いと感じている。
少し前に動画で見た整体の先生はフランスのオステオパシーを習っているそうで、最先端のオステオパシー理論について語っていた。
オステオパシーは1874年創始なので150年以上の歴史がある。
それが断絶せずに各伝承者が研究を重ね、西洋医学の最新知見を取り入れながら理論や技術を発展し続けている一方で、日本の業界レベルの低さを嘆いていた。
日本の整体および療術のルーツは、海外から輸入された当時最先端のオステオパシーやカイロプラクティックの技術と伝統のミックスで、当初は西洋医学とは違う治療術を目指したが、途中からリラクゼーションが整体のイメージに代わり今に至る。
日本のメディアも絶えず新鮮な健康情報を求めていることもあって、「骨盤矯正」や「肩甲骨剥がし」など整体でも一発当てる商品開発の方が重視される。
更に、個別の先生が元ネタが既存の技術であることを隠して発表することが多く、昔の技術が再生産するループが続くのみで理論や技術の積み上げが困難な状況。
目立つ「1回の施術で何十年続いた症状が治った!」という怪しい広告は、「全部が嘘ではないけど・・・」と多くの同業者は感じているだろう。
カリスマ性がある先生の存在が多数知られるようになっても、彼らの独自理論は再現性がないことも多く、その後が続かないのは先に述べた武術に近いか。