3月の読書メーター
読んだ本の数:28
読んだページ数:6633
ナイス数:1013

宿 (百年文庫)宿 (百年文庫)感想
今回は全員日本人作家という事で一気読み。『鳴沢先生』は無銭飲食でやっていく鳴沢先生の話を面白おかしくしかし、ラストは何とも不思議な感じで終わらせる。今じゃこんなことは出来ないよなぁ~とか。『零落』はその意味の通り、落ちぶれた者達の話だ。人間くさい話で結構好きなジャンルだ。旅一座の淋しさなんかも感じる。『惜春の賦』は電報で老母が大変だってのに自分の旅を優先して楽しんでる男の話のせいかあまり主人公には良い印象がない。どんな状況でもそれなりに生きていける世の中だったのかもと今の方が生きづらい社会な気がする。
読了日:03月01日 著者:尾崎 士郎,近松 秋江,長田 幹彦
Cuffs―傷だらけの地図 (11) (ヤングジャンプ・コミックス)Cuffs―傷だらけの地図 (11) (ヤングジャンプ・コミックス)感想
ドラゴン会は龍二が原型を作り、その後発展していたことが明かされた。今回の新キャラはもう一人のその時の立ち上げ人 の娘だという。徐々に過去の因縁が語られていくというのは面白いが、憂作(龍二)の責任の取り方が人によって(特に女性から見ると)自己満や言い訳に見え、人が離れていく事態に。バトルもなかなかに面白いので、更なる展開に期待しようかな。
読了日:03月03日 著者:東条 仁
Cuffs―傷だらけの地図 (12) (ヤングジャンプ・コミックス)Cuffs―傷だらけの地図 (12) (ヤングジャンプ・コミックス)感想
表紙の面子でチーム結成。しかし、ドラゴン会を率いるイナーキも強い。O兄さんだけ一人北斗の拳やってるんですが……。次回予告がまた気になることを。
読了日:03月03日 著者:東条 仁
Cuffs―傷だらけの地図 (13) (ヤングジャンプ・コミックス)Cuffs―傷だらけの地図 (13) (ヤングジャンプ・コミックス)感想
憂作こと龍二にとって何のために戦うのかを、ぼやかしながら描き、そしてイナーキとの最終決戦へ。憂作が一時離脱の間に仲間達はイナーキ一人にボコボコに。これ、憂作いても勝てたかわからんやんとは思うんですが、次巻で主人公補正で勝つのかな?どうも地の利を生かしてガチの生死をかけたハイウェイバトルをするって言う展開みたいな次回予告。どうなるぅ?
読了日:03月03日 著者:東条 仁
すごい物理学講義 (河出文庫)すごい物理学講義 (河出文庫)感想
久々にエキサイティング。しかし、結構ゆっくり読んだ。紀元前には原子の存在に気付いていたらしい所から基礎物理学の変遷→現代物理学に至る科学史を描き、最新のループ量子重力理論というなんじゃそりゃなものまでを紹介し、最新の物理が導く世界の姿が明らかに。これが100%正しいというのではなく、今のところはという辺り信頼がおけるし、物理の話なのに文学や哲学など文系のジャンルにも話を広げるところに作者の知識もそうだが学問は手段が違うのみで本来的に求めるところは同じ目的であることを示してくれる。
読了日:03月03日 著者:カルロ・ロヴェッリ
Cuffs―傷だらけの地図 (14) (ヤングジャンプ・コミックス)Cuffs―傷だらけの地図 (14) (ヤングジャンプ・コミックス)感想
ここまで高速でやらかしたらヤバいと思うんですが……。激しいイナーキとの戦いは事故を引き起こしつつ高速での凄まじい戦いだった。しかし、ドラゴン会は実は正義の部隊?らしく、彼らが通う学校の暴走を止めるレジスタンス的な役割だった。しかし、それがなくなるということは……。そして、全うに生きていこうとするも今度は母涼子の妹がつれてきたヒモ男がまた、一癖ありそうで……。
読了日:03月04日 著者:東条 仁
Cuffs―傷だらけの地図 (15) (ヤングジャンプ・コミックス)Cuffs―傷だらけの地図 (15) (ヤングジャンプ・コミックス)感想
兎に角高速であそこまでやって今回は新幹線でバトッて……。展開が現実離れし始めてますね。ヒモ男を成敗してすっきり。ただ、展開が今回は現実離れしすぎかなぁ……。
読了日:03月04日 著者:東条 仁
崖 (百年文庫)崖 (百年文庫)感想
崖というのはなんと象徴的なテーマか。あらすじ読めば「狂」なんだけども、読めばわかる、正常とそこから外れてしまった狂気の世界と。本巻、その象徴的なものがドライサーの作品だと思う。どの作品も一歩外れてしまった人たちの物語でありその終わりはどれも悲劇的であるはずなのに、当人はどこかやりきっている部分がある。それがまたこの作品に奇妙な趣を与えているのだ。あらすじと内容を読んでからの印象がこうも違うとは!良い意味で裏切られた!
読了日:03月06日 著者:ドライサー,ガルシン,ノディエ
Cuffs―傷だらけの地図 (16) (ヤングジャンプ・コミックス)Cuffs―傷だらけの地図 (16) (ヤングジャンプ・コミックス)感想
いよいよマツコーというところが攻めてくる!そして笠原というここに来てようやくヒロインヒロインしてる子が出てくるのだが、距離感の縮め方がやや早すぎな気も……。似た者同士だからひかれ合うにしてももうちょいドラマがほしいな。俺の女に手ぇ出すなぁがラストなんだけど、「えっ、はやっ!」と思ってもうた。
読了日:03月07日 著者:東条 仁
Cuffs―傷だらけの地図 (17) (ヤングジャンプ・コミックス)Cuffs―傷だらけの地図 (17) (ヤングジャンプ・コミックス)感想
第一章完!そして第二章へ!!まさか、第二章って……。とあることで(一応ネタバレ回避)、高校をやめることになる憂作。しかし、辞めて向かった先は敵地マツコーへの転校という荒業!!そう、憂作はとことんやりあうつもりで敵地に乗り込んだのだ!!ブラックコートマフィアという幹部たちとの戦い。まぁ、ネーミング厨二だよなぁ。ここまで来ると(笑)
読了日:03月07日 著者:東条 仁
未来警察殺人課[完全版] (創元SF文庫)未来警察殺人課[完全版] (創元SF文庫)感想
未来。太陽系第三惑星を離れ、別の星を第2の地球として住みはじめた人類。精神医学が進んだことで殺人などの犯罪はなくなり、平和に暮らしていた。が、実は無くなったのではなく「殺人課」に所属する治療不可+特別な才能がある人間が特別に警官になり、犯罪を起こしそうな人間を処刑していたのである。解説にもあるが、アニメ「サイコパス」の設定に近しいものがある。だが、こちらの方がよりアウトローくさい。なんせ、常に「殺人」をしたくて、或いは暴力を振るいたくてたまらないやつらなのだから。兎に角血なまぐさい連中なのである、皆→
読了日:03月07日 著者:都筑 道夫
Cuffs 18―傷だらけの地図(第2章) 禁断の街 (ヤングジャンプコミックス)Cuffs 18―傷だらけの地図(第2章) 禁断の街 (ヤングジャンプコミックス)感想
圧倒的な強さのブラックコートマフィア!その強さを見て憂作も考えを改めねばならなくなる。ブラックコートマフィアのリーダー轟は憂作をスカウトしようとするも憂作は断る!これにより両者臨戦態勢へ!今回からさらに女子格闘三人組も登場。そして、ブラックコートマフィアの辰巳との対決。ラストのコマ、構図はカッコいい。
読了日:03月07日 著者:東條 仁
Cuffs 19―傷だらけの地図(第2章) ライブ突入!! (ヤングジャンプコミックス)Cuffs 19―傷だらけの地図(第2章) ライブ突入!! (ヤングジャンプコミックス)感想
辰巳撃破するも、六対一でようやくという感じでかなり、敵の強さがインフレしている。そして、次は力丸との戦いか?と思いきや、パープルヘイズを、狙う第三者が!ここは一時共闘か?
読了日:03月07日 著者:東條 仁
Cuffs 20―傷だらけの地図(第2章) 虎口からの脱出 (ヤングジャンプコミックス)Cuffs 20―傷だらけの地図(第2章) 虎口からの脱出 (ヤングジャンプコミックス)感想
力丸なかなか憎めない奴だ。しかし、敵である以上激突は避けられない。憂作もかつての自分に重ねてしまってるのか説教しまくる。が、最後はおのが力で力丸を撃破。
読了日:03月07日 著者:東條 仁
Cuffs 21―傷だらけの地図(第2章) (ヤングジャンプコミックス)Cuffs 21―傷だらけの地図(第2章) (ヤングジャンプコミックス)感想
轟さん強すぎぃ!きれててもそこまでやったらアカンよ~。再起不能ってまさにこの事よね(しれっと回復してるとかかかれてたけど)。あの力丸を一戦後だとしても余裕でぼこぼこにするし……。憂作殺害宣告まで出すし。次は知将との戦い。だか、あまり、知将には見えないんだよなぁ……。
読了日:03月07日 著者:東條 仁
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!感想
AmazonKindleにて。資産運用ってのに興味があったので読んでみたが、平易な文章のためさらっと読めたし、初心者のド素人にもわかるようにかみ砕いて説明してくれたので、サクッと読める。銀行に良いようにやられるなとかなるほど、こういうお金を活かす仕事の人ってのはそういう部分もみながらやってるんだなぁと。だから、ケチっぽく見えるのかも。しかし、その実手元にあるお金をどう活かすかをしっかり考えてる。人生100年時代。退職後に何も働けないよりかは手に職つけて働けるようにしとく。そこだけはできてるかな(笑)?
読了日:03月08日 著者:山崎元,大橋弘祐
Cuffs 22―傷だらけの地図(第2章) (ヤングジャンプコミックス)Cuffs 22―傷だらけの地図(第2章) (ヤングジャンプコミックス)感想
ハンニバル・ゲン(知将)撃破。言うほど知将ではなかったな……。そして、いなくなるマフィア達。勿論、平穏は訪れるわけもなく潜伏したにすぎない。てか、高校生良いのか?そんなんで……。今さらだけど!!ちゃらんぽらんのヒデ君が実は真の黒幕であり、憂作にすべてを話す。まぁ、憂作さんというか、龍二は古いタイプだからまぁ、きれますよ。
読了日:03月08日 著者:東條 仁
Cuffs 23―傷だらけの地図(第2章) (ヤングジャンプコミックス)Cuffs 23―傷だらけの地図(第2章) (ヤングジャンプコミックス)感想
ブラックコートマフィアに対する関西ノワールという存在が登場。正義の自警団?のはずはねえよなぁと思ったら案の定そうではなく。憂作VSブラックコートマフィアVS関西ノワールという三つ巴になり、なんというか凄まじいなぁ。これ、高校生の話やぞ??
読了日:03月08日 著者:東條 仁
Cuffs 24―傷だらけの地図(第2章) (ヤングジャンプコミックス)Cuffs 24―傷だらけの地図(第2章) (ヤングジャンプコミックス)感想
警察は銃ぶっぱなすとかもうめちゃくちゃになってるよ、この街。集合して、離散して、孤立して。また誰かが手をさしのばして……。第二章になり勢いとともに展開も大風呂敷でこれたためんのかなぁ~という感じである。番長番付ってのも登場し、結構設定もりもり。詰め込んでるなぁという印象。
読了日:03月08日 著者:東條 仁
劫尽童女 (光文社文庫)劫尽童女 (光文社文庫)感想
恩田陸の作品って取っ掛かりは普通なんだけども、読みはじめたら止まらなくなる作品が多いと思うのだが、こちらもそうである。劫尽童女なんてタイトルからは内容を想像できないからこそ逆に想像力を刺激される。超能力を持った女の子、遥の成長冒険譚なのだが、血なまぐさい部分もあり、明るさと暗さの間をいくビターな展開が続く。後半の展開はいち少女が背負うには重すぎるのだけどね。オヤジィと言うしかない。まぁ、最終部の展開のためと言えば必要かな。分量的にはもう少しあってもとは思うがエンタメ小説としては丁度よいサクッと感。
読了日:03月10日 著者:恩田 陸
Cuffs 25―傷だらけの地図(第2章) (ヤングジャンプコミックス)Cuffs 25―傷だらけの地図(第2章) (ヤングジャンプコミックス)感想
激闘、激闘。風邪で調子が悪いなかでの戦いだったが、あまりそこまで風邪のくだりは重要ではなかったな……。兎に角バトルです!
読了日:03月11日 著者:東條 仁
Cuffs 26―傷だらけの地図(第2章) (ヤングジャンプコミックス)Cuffs 26―傷だらけの地図(第2章) (ヤングジャンプコミックス)感想
親友だった男、ヒデとの戦いが始まる!ここでヒデが何故ここまで堕ちたのかの真相が。まあ予想通りかなぁ。でも、どこか憎めないんだよね、ヒデ。
読了日:03月11日 著者:東條 仁
Cuffs 27―傷だらけの地図(最終章) (ヤングジャンプコミックス)Cuffs 27―傷だらけの地図(最終章) (ヤングジャンプコミックス)感想
ヒデとの対決も終焉。あのヤーサンのおじきがかすみのおじさんだったとは!!ヒデの落とし前が腕一本でしかもちゃんと縫合までしてくれるのだから、優しいもんだ。龍が如くとかならけじめで命終わるし、カイジの兵藤さんなら治療代借金にして地下送りだよなぁと考えるとヒデの今後は前途多難とはいえ、まだ救われる位置にある。ケジメつける意味では今回の憂作の取り乱しは確かにいただけなかったな。そして、いよいよ最終章。西から攻めてくる!いよいよ一致団結の時か!?
読了日:03月11日 著者:東條 仁
Cuffs 28―傷だらけの地図(最終章) (ヤングジャンプコミックス)Cuffs 28―傷だらけの地図(最終章) (ヤングジャンプコミックス)感想
ついに始まる!最後の激突。今のところは3対2000。祭が男を熱くさせると言う展開は嫌いじゃない。が、そろそろ原点である転生にも目を向けてもらいたいところだね。このままだとただ、喧嘩し続けて終わりだからね。ただ、バトルものとしてはこれ以上ない盛り上げ方ではある。
読了日:03月17日 著者:東條 仁
Cuffs 29―傷だらけの地図(最終章) (ヤングジャンプコミックス)Cuffs 29―傷だらけの地図(最終章) (ヤングジャンプコミックス)感想
表紙みれば分かると思いますが、かつてのライバル達がここぞとばかりに集まります。不良界のアベンジャーズかな?憂作が磔にされたら、祭りは終わる。しかも、実は東と西(+地方)の不良同士の抗争に見せかけ、本当の狙いは少年法の改正による不良どもの駆逐にあると言うのだからなんとも。ただ、そう上手くはいかないと思うけどと思いつつも、そうすることで社会を変えようとした行動力は良いじゃないの!
読了日:03月17日 著者:東條 仁
ルビンの壺が割れた (新潮文庫)ルビンの壺が割れた (新潮文庫)感想
ジャンル分け不可能かつ怒濤の展開らしい。珍しく近々に発刊された本に手を出した。覆面作家なのだそうだ。メールでのやり取りなので一文も短い。こりゃサクッと読めた。不穏さよりも、段々と開けっ広げにお互いの過去が開示されていくので、そこではじめてそうだったのかと思う場面が出てくるので、こりゃ先が読めない。が、個人的にはその場面と場面が繋がったときの小気味良さみたいなのがもう少しほしいところ。歯車同士が噛み合ったときの快感はやや弱めだ。だが、言うように後半の展開は確かにおおっとなる→続く
読了日:03月19日 著者:宿野 かほる
荀子 (中公クラシックス)荀子 (中公クラシックス)感想
性善説とは逆の人間は生来は悪であり、学び、気づきそして実践していくことで後天的によき人間になる性悪説を展開する荀子。全文ではないものの、どうすればよき人間になれるか、よき世界にするにはどうすればよいのか。乱れた世の中をみたからこそ行き着いた考えなのであろう。墨子や孟子、孔子の名前も飛び交うのでここら辺を補完する本も読まねばなあと思い、概略的な本も今読み進めているが、東洋哲学もこう見るとなかなかに面白いが読み進めるのには苦労した。今だからこその必要な思考・言葉もあり、決して古い考えではない。正に温故知新だ。
読了日:03月20日 著者:
花 (百年文庫)花 (百年文庫)感想
「薔薇くい姫」は森鴎外の娘である茉莉の作品。大変愛でられて育ったがゆえに少し子供っぽいところもあり、「大丈夫かな?」と心配になる。自虐的にそこら辺を大いに上手く小説のネタとして描いてる。「ばらの花五つ」はとても短い。エッセイにも受け取れるが、日常的な感じが非常にグッド!最後の「つらつら椿」はこの中でも一番読みやすくてすんなりと入ってくるよい作品だ。父のもとを初恋の相手が訪ねてきて、自分の家族の秘密が明かされていく。和歌も効果的に使われていて美しい。女流作家ならではの柔らかさとしなやかさが良いアクセント!
読了日:03月25日 著者:森 茉莉,城 夏子,片山 廣子

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