泊まっていたホテルからボストンのバンカーヒル古戦場に向かう途中に高速道路があった。

河口近い広い川を渡るので高いところを走っている。

 

下をくぐって歩いて行くと、道路の継ぎ目を超えるクルマのタイヤの音が鳴り響く。

カコーン、カコーン、カカコーン…

日本ではあまり聞かない音だ。

 

見上げると鉄骨むき出しの橋脚。

床材の下に入れる鉄板がむき出しの高架。

これは音が響くはずだ。

しかも橋脚の細さといったら。

 

 

日本ならコンクリートで巻いて強度を増し、音など響かないようにする。

見た目もきれいに仕上げる。

 

何に手間と時間と金をかけるかは、文化の有りようにで変わる。

単なる箱に螺鈿と蒔絵を施す文化があれば、プラスチック樹脂の打ち出しで済ます文化もある。

その違いがあるから文化交流や商流が生まれる。

 

ボストンの高速道路は、日本の僕らから見ると手抜きに見えるし、華奢すぎて「これはゴジラがきたらすぐに壊されるやろー」と思うがボストンにゴジラは上陸しない。

というか東海岸側は地震も少ないのだろうね。

 

単に割り切っているのではなく、ここに文化があるが故の選択なのだ。

そんな、同じものなのに作りが違うものに囲まれた時、いい感じにインスパイアされるといいね。

悪い感じにインスパイアされると出羽守やーといわれる存在になる。

 

まあ、日本の高速道路などの高架はいろいろしっかり作ったほうがいいしね。

 

 

 

撮影地:32 Cambridge St, Charlestown, MA 02129 アメリカ合衆国

撮影機材:iPhone 7 back camera 3.99mm f/1.8