自民党は審議拒否に入って2日目の23日、幹部が街頭で演説したり、確定申告相談会に出向いたりするなど、あの手この手で民主党批判を展開した。審議拒否に対する世論の理解を得るためでもあるが、その効果は未知数だ。
 谷垣禎一総裁は同日夕、東京・新宿駅前で演説し、「小沢一郎民主党幹事長は永田町の不動産王。(不動産購入の原資の)説明がころころ変わり、誰も信じられる人はいない」と小沢氏を批判。石破茂自民党政調会長も「歯を食いしばってでも民主党政権の非を国民に訴えていく」と声を張り上げた。
 これに先立ち、国会内では、小泉進次郎衆院議員ら中堅・若手11人が衆院本会議場に入る横路孝弘衆院議長に「公正な国会運営を」「証人喚問の実現は国民の声」などとプラカードを掲げ、直訴。議長を呼び止めようとしたが、国会衛視に守られた議長はそのまま議場に。小泉氏は記者団に「国会軽視どころか国会無視。そういう姿勢の表れだ」と怒りをぶちまけた。
 一方、与謝野馨元財務相らは都内で開かれた確定申告の相談会を視察した。実母からの巨額の資金提供を「知らなかった」とする鳩山由紀夫首相に対し、「贈与税逃れ」の疑いを指摘し、「平成の脱税王」と批判した与謝野氏だが、この日は納税者の相談を受け付ける担当者から首相に対する不満の声を聴取。この後、記者団に「偉い人が脱税する場合は、厳しい税務調査や査察を受けなくていいのかと怒りを感じた」と語っていた。 

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