ギョク:ところで倉子はん、世界のお金の流れに興味ありまへんか?


倉子 :私、興味あります。


ギョク:リアルでは昔の人は大蔵省造幣局なんて言ってましたが、

    今では独立行政法人の国立印刷局ですな。
    ここで紙幣が発行されてまんねん。
    AIKAでは何でっしゃろ?


倉子 :アイテムを買い取ってくれるNPC商人と、
    あと、クエスト完了報告先からお金が生まれてますね。


ギョク:そう、純粋に、お金が生まれる現場=価値が生まれる現場になってますな。
    リアルでは原則、古い紙幣を回収して新札を流通させてるので、ちょっと違うんです。


倉子 :すると、ゲーム内ではインフレやデフレが頻繁に?


ギョク:いきなりコアな質問ですな(笑)
    まぁ、その話題は後々話すとして、、、
    お金が最終的に行く先は?


倉子 :商人、強化人、スキルマスター、鍛冶屋、製作台など、

    各種サービスをするNPCや設備に吸われて消えてます。
    レギオンの維持費も毎週自動的に吸われて消えますし、
    あと、国のデビール強化費用や聖物のグレードアップやLvアップにも?お金がかかるようですね。


ギョク:そうですな。税やマーケットの保証金は国庫に吸われるけど、それ以外は消えて無くなります。


倉子 :入口と出口は、これで全てでしょうか?


ギョク:他にもありますかな。
    入口としてはEGBの賞金、BFの微妙な賞金と、、、それから、ゴールドボックスから出るコインもそやな。

    → 木箱を忘れとるがなwww
    出口としては、
    BANされた人が所持していたお金はキャラと一緒に消えます。
    RMTを利用せず清らかに引退する人のお金は事実上消えたようなもの。




倉子 :RMTですか・・・。以前から疑問だったのですが、
    RMTで換金する契約、あれって法的にどうなんですか?


ギョク:わても結論どうなるか考えて、楽しかったし勉強なってんけど。。。
    結論は少なくとも「当事者間では有効」や。当事者っちゅうのは、RMT業者と利用者やな。


    運営はんに出来るのはBANと、腹の虫が収まらへんかったら損害賠償請求やな。
    弁護士費用も相当なもんやし、社運を賭けるぐらい重大な場合や。
    その場合にしても、前提として、RMT取引の事実を認めんことには始まらんやろ?


倉子 :なんとなく、わかります。
    損害が発生した原因だから、ですね?


ギョク:うん、その通りやね。
    運営会社側から、RMT取引が無効であると主張して争う場面は考えにくい。
    っちゅうか無効だったとして、支払われたお金をRMT業者or利用者に戻させて、運営会社が得することはあらへん。

    稀な場合としては、RMT業者が倒産した場合かな。倒産した相手から賠償金取るのはしんどいねんから。
    しかしその場合でも、
    RMT取引の当事者でない運営会社が、訴訟でRMT取引の有効無効を問う資格なんて無い。
    訴状審査の段階で門前払い(請求棄却以前に、当事者適格無しで却下)されまっせ。
    第三者の立場から提訴できる場面は法律上、非常に限定的やねん。


倉子 :あれ?可哀想。
    規約違反されて損害被ったのは運営会社なのに、なんか踏んだり蹴ったりでは?


ギョク:そやから、運営会社に提起出来るのは債務不履行(または不法行為)による損賠請求訴訟や。
    訴状の核の部分には「被告RMT業者○○及び被告利用者△△は、原告に対し、連帯して金XX円を支払え、との判決を求める」っちゅうような文言が入るで。
    それか、損害額が業者・利用者でハッキリ確定できる場合には各自具体的な金額入りで請求できる。
    この訴訟は損害額の算出と立証がホンマにしんどい作業になる思う・・・


    ・・・っちゅうわけで話戻ると、RMT取引の有効無効が問われる場面は想定しにくい。
    RMT業者・利用者間でトラブルが起きた場合でさえ、考えにくいねんな。


    仮に、RMT取引の有効無効が問われた場合どうなるか?
    日本の民法で候補に挙がりそうなのは、
     ①第1条2項 信義則違反で無効?
     ②第90条  公序良俗違反で無効?
    これぐらいかな。

    ①は、第三者である運営会社に対する信義則違反が認められても、やられてしもうたRMT取引自体、あくまでRMT業者・利用者間の関係やから影響なく有効や。
    ②は、刑罰法規、取締法規に違反した場合とか、違法薬物取引、殺人依頼契約、愛人契約などなど、明らかな犯罪取引とか反社会的な取引が無効になる。
    この民法規定の意図は、法律=国が裁判を通じて憎むべき反社会的取引を認めて加担したり、助長するなんてもってのほか。だから無効。


倉子 :利用規約違反を前提にしたRMT取引って、反社会的じゃないのですか?


ギョク:う~ん微妙やね・・・
    たしかに契約は守るべき、っちゅうのが社会的要請や。
    しかもRMT取引は両者ともに、利用規約違反を前提にしとる。(※おそらく現在多数のMMORPG利用規約上、違反になる)


倉子 :RMT業者のような存在を忌み嫌う裁判官がいても不思議ないですね。私もどちらかというと・・・


ギョク:でも一方で、RMT業者・利用するプレイヤー側にも言い分がある。


倉子 :それって、開き直りじゃ?


ギョク:いや、そう単純でも無いねん。


倉子 :利用規約を破った無法者にも、何か言う資格があるのでしょうか?


ギョク:契約を破りし愚者の魂・・・


倉子 :あのー 真剣に質問してるのですから、真面目に答えて下さい。


ギョク:はぃ(涙目)
    あのな、倉子はん、お若いから真っすぐ正義感で考えるのも分かりますけどな、、、
    世の中いろんな立場の人がいてはってん。

    反社会的っちゅうても、程度の差があるわな。殺人やら薬物に比べたら全然やろ?


倉子 :それは、わかります。


ギョク:それでな、契約っちゅうもんは、確かに守るべきもんや。
    そやけど、私人間(国や地方公共団体以外の、個人や民間会社等)での契約は当事者間だけの効力や。


倉子 :そうですね。


ギョク:当事者同士の、内々の決め事だから、一般的な善悪の判断とは切り離して考えなアカン場面も出てくる。


倉子 :んー ちょっとそこが難しいんですけど・・・


ギョク:契約守るも守らんも、個人の自由意思や。


倉子 :たしかにそうですね。


ギョク:法律みたいに、直ちに強制されることは無い。(※しかるべき手続きを経た後、強制執行の途も)
    事情により契約が守れなくなることもある。その場合の規定もある。RMTに対するペナルティはみんな知っとる。
    それに、いろんな会社が作ってる規約とか約款も、全部が全部、裁判所が認めてくれるかどうか、わからない。


倉子 :え・・・そうなんですか?!


ギョク:そう。顧問弁護士が事前に規約をチェックしてても、どんな司法判断が出てくるか、全部が全部保証できるもんやあらへんねん。
    特に未だ裁判で争われた事が無い微妙な問題が含まれてると・・・


倉子 :少し見えてきました。
    たしかに、ネットで色んなソフトとかダウンロードする時の規約をパラパラ見てたら、
    「何だかんだ無責任なことばっかり言ってる」と思えたし、
    実際、以前何かのソフト会社の件で裁判所が認めなかったニュースを思い出しました。


ギョク:そう、まさにそれや。
    利用規約のRMT禁止条項自体が無効だという主張も、やろうと思えば可能なんですな。


    根拠の一つとして考えられるのは消費者保護の制度、
    具体的な条文で行くと消費者契約法の第10条あたりや。
    運営会社の利益になることばっかり、ユーザーは投資したお金のささやかな回収手段さえ封じられ。
    こんなのおかしくないか、ゲームやからっちゅうて消費者をナメんなよと。


    ・・・主張するのだけは自由や。
    ただこれも、通るかどうかアヤシイもんやで~
    一旦利用規約に同意した者が、後で違う主張する卑怯なやり方や(笑)
    不利な立場には違いないで~


倉子 :ギョクタマさん御自身はRMTについてどうお考えですか?


ギョク:びっくりしましたわ。RMTでググったら仰山出てきまっしゃろ?
    倉子はんも言うてはった通り、反社会的な香りがしまっせ。
    当たり前やがな、業界に寄生して規約違反助長して、何がまっとうな商売やねん?
    うさん臭いって評判高い、わてが言うのも何ですけどな(笑)


    でもな、ひょっとしたら社会の必要悪を買って出るアンチヒーローやないかとも見えてきます。
    良くも悪くも任侠や!
    全部が全部とは言わへんねんけど、悪質業者では詐欺も横行しとるみたいやし。
    白か黒かは、時代が判断して行くでしょう。
    レンタルCDやDVDの店も著作権の関係で当初は叩かれとったらしいが、

    年月かけて市民権を得るまでになった。同じ歴史になるのかどうか、、、

    ※レンタル店は当時、著作権法上限りなくブラックに近かった点ハンディを負っていたが、リアルの対面取引で信頼を勝ち得た面もあった。RMTは一般人には詐欺業者との区別がつかない点がハンディになるし自浄の動きが見られなければ無法者として終わる可能性も高い。


    RMT業者に徹底抗戦する強硬な運営会社は少数派ですかな?
    あからさまな放置・黙認も問題視されますしな。
    他ゲーの一部には、裏でRMTと結託して・・・って噂が流れてたり。
    利益が相反する面と、逆に支えあう面がある。まさにスキマ産業や(虚業や)。

    一時的に排除できても、抹殺はできひん。なんとしたたかな・・・


    業者らしいキャラをPKして回る人もいたけど、それもどうかな。

    多くの人は関わりとうない、それが正解やと思う。

    業者が跋扈することで去るユーザーと、秘かに利用する一部のユーザー。


    運営会社、RMT業者、ユーザー、色々あって不思議や(笑)
    この複雑な状況をありのまま受け入れる=東洋では「清濁併せ呑む」って言うんやね。


    清酒と白濁酒、甲乙つけがたいねんけどな・・・
    わてらチェパの言葉では、「呑むは天国、呑まぬは地獄」っていう。


倉子 :それはちょっと意味違うと。


ギョク:違ったか(笑)


    それにしても、
    情報に敏感な今時のネットゲーマーなら、
    投資した分、引退時に少しでも回収出来るかどうか、ゲーム選定の目安にしとるんちゃうか?
    傍から見ると不純で気持ち悪いけどな、このご時世、使えるお金は限られてんねん。
    これが現実やで。

    RMTを根絶できひんのは、運営だけやのうて一部の利用者にも原因がある。

    当たり前や。

    利用者の人情から言えば、
    オフゲーなら中古ソフト屋に売れるのに、オンゲーだと資金回収できない不満はある思います。
    もっともそれは、
    オフゲー=媒体の所有権、オンゲー=利用権。権利の種類がまるで違うからやね。


倉子 :知らず知らずのうちに、権利を選ばされていたのですね。
    聞いたことあります、私権では所有権が最強だと。


ギョク:わても、所有権+9にしたい思うてん・・・



~  話が脱線したまま、次回軌道修正? 続くのか?  ~


(※当記事はRMTを擁護するものではありません。RMT禁止規定への批判も意図しません。
  なお、RMT利用者は利用規約違反によりBAN対象になるため、絶対に利用はお勧めしません。