あれから丸三日がたった。
ここは海。やっと出られた。

それは突然、またまた突然起こったんだ。
バコーん!っていう雷のような大きな音とともに、暗闇のこの空間に光がさして、僕たちは外に出ることができた。


外に出ると、一人の巨人と(といってもそんなにでかくないけど)この前まで壁だった何かが倒れていた。



壁はよーく見ると………





カニだった。
どっからどうみてもカニだった。てゆーか壁の大きさと比べ物にならないくらい小さいんですけど…



もう、どうしようもないくらい意味がわからないんですけど…
とりあえず寝させてください。

航海…何日目だ?たぶん三十一日目(くらい)

あの占いの後、とんでもないことが起こった。
ちょうどそれは東の海と西の海の堺で起こったんだ。


海のど真ん中にそびえたつ、でっかい壁。


「うっ海ですよここ!」


思わず、そう突っ込んでしまいそうなほどに、太陽も見えないほどに大きな壁があったんだ。それは岩のようにごつごつしていて、鉄のように硬い。おいらたちの力じゃ、どうにもこうにもしようがなかったんだ。



そんでこんで、どうこうしてる間に、それはおこったんだ。


いきなり岩のまん真ん中からおっきな穴があいて、激流と渦ができたと思ったら、いっきにこの船も飲み込まれちゃって…




そんなこんなで、ここがどこだか分らない状況。そんな状況だから航海日誌を書く気も起らないのだが…
船長どうするつもりだろ。なんか、みんなのんびりしてるけど、そろそろ食料尽きますよ。
まったく、体たらくな海賊団だ。。。

航海二十一日目。
航海を始めてからはや3週間。いまだなにもおこらず。冒険がないにもほどがある。
というか、どこに向かっているのだろうか、この船は。良くよく考えたらこの船には航海士がいない。何もできない船長に、病気の医者、パンケーキの妖精に、稀代の魔女。あとはコックとかハトとか。
いや、全然航海に必要なメンツがいない。今更ながらいない。というかいまさらが多すぎだ、この船。


そんなこんなで、鍋占いをしてみた。表が出たら冒険、裏が出たら今まで通り。


・・
・・・
・・・・

ゴン・・・・


表。。。



はふ、なにかが起こる予感。

航海十九日目。
うちの船は、常にいい食材が集まっている。本当に驚くくらいに新鮮な食材がそろってる。釣ってるわけでもないし、街に立ち寄るわけでもなく…
なのになぜこんなに揃っているのか。案外、疑問だったりする。


空輸?船?
いや、飛行機も船も見たことないしな。。。



そうして、おいらは見てはいけないものを見てしまった…





そうさ、あの七不思議は、ごーでぃとだいもんが疲れていたのは、これだったのだ。風呂敷をもったごーでぃとだいもんが…あぁあぁバタバタと…


これ以上は書けん。このことは見なかったことにしよう。うん。
でも、あぁちゃんと明日から料理作れるかな。カワイソすぎて。。。




ま、いっか。

航海十七日目。
伝書鳩の話。うちには二羽の伝書鳩がいる。名をごーでぃとだいもんという。ちなみにメス(あ、オスか)
やつらは伝書鳩のくせに伝書しない。なのに、なぜか疲れてばかりいる。


これ、うちの船の七不思議(勝手に命名)

航海十五日目。
まずいまずいと言われてうまそうに喰う人と、うまいうまいと言いながらまずそうに食べる人とは料理人としてどっちがいいのだろうか…

うちの副船長のまもはカレーしかうまいと言えない病気にかかっている。その病気を治すために船長と一緒に航海に出てるらしい。


でもさ、やっぱまずいと言われながら食べてほしくないよね。早く直せよ、まも。



そんな愚痴。

航海十三日目。
今日の夕食当番はおいらだった。そりゃ、各国の料理人が集まってる海賊船なのだから、腕を振るうおいらも力が入るってもんだ。


が、だが、みんな分かってない。もやし炒めのなんたるかが分かっていない。いつもいってるじゃないか!




「もやし炒めは飲み物です!!!!!!!!!」
って。なのにみんな米と一緒に食べやがる。きえ~~~~!むかつく。


そんなことを口にしたら、お前がおかしいんだって言われた。orz
そんなこと言ったら船長の生まれた国ではお好み焼きという主食にごはんという主食を一緒にして食べるらしいじゃないか!そっちのほうがだいぶんおかしい!!!



そんな、異文化ネタでした。
何度も言うけど、もやし炒めは飲み物です!

航海十一日目。
「はぁ」ちょっと聞いてくださいよ。
今日の朝食もパンケーキ、昨日の朝食もパンケーキ、明日の朝食もパンケーキ。
たぶん来年の今頃も朝食はパンケーキのはずなんだ。毎日毎日同じことの繰り返しで、お兄ちゃん生きてる気がしないんだよ!


「をにーちゃーん」


というわけで、うちの船員のおのづは、パンケーキを世界の主食にするためにこの海賊船に乗っているわけで。だから、当たり前のように、パンケーキがうちの主食なわけで。

はぁ、早くパンケーキが主食になっておのづ、この船から降りてくれないかな。



あ、でもそうなったら結局この船の朝食はパンケーキなのか…テラヒドす。。。

航海九日目。
まだ、みぎのふとももが痛い。。。

うちの副船長はきれい好きだ。白衣を着てるだけあってかなりきれい好きだ。姑もビビるほどのビビる大木似だ。
そんなこんなで、うちの船では週一でまも(副船長)のお部屋チェックがはいる。今日はその日だった。
すっかり忘れて散らかしていたら、蹴られた。
日誌を見られてさらに蹴られた。「これじゃ日誌にならんだろ!まじめに書け!!!」
蹴られた。蹴られた。親父にも蹴られたことないのに!


あ、また蹴られそうな日誌になってしまった。

航海七日目。ついに一週間が経過。相変わらず東の海は緩い。これから訪れる西の海のことを考えると…


あ~やっぱり気分が悪い。今日ももう寝よう。