こんにちは。

今回は、Q3と治療中の一日についてを書きたいと思います。

 

◆治療中の一日◆(エトポシドとシスプラチン投与の一日)

6:00-7:00 採血・採尿(検査がある日のみ)

8:00 朝食 食べ終わったタイミングで朝の回診

 回診が一日朝夕二回あるんですが、平日はもちろんのこと、土曜日も日曜日も祝日も大晦日も元日も回診にくる先生。

 一体いつ休んでいるんでしょう・・・本当に感謝しかありません。

 もちろん看護師の皆さんも毎日日替わりですが、24時間いつでも駆けつけてくれて、感謝感謝です。

9:00 コンビニにコーヒーを買いに行く

 投薬中は基本的にベッドで安静。なので、朝食後はコンビニに必ず行ってました。

 このコンビニが唯一の外界との接触。(院内なので、厳密には外界ではない)

10:00 抗がん剤点滴開始

12:00 昼食

17:00 点滴がうまく落ちてくれていれば、抗がん剤終わり(輸液はそのまま24時間)

 3クール目くらいからどの姿勢をすれば、早く点滴が落ちるのかわかり始めて、大概17:00くらいに点滴は終わってました。

 最初の方は19:00くらいまで投薬が続いたこともありました。

18:00 夕食 食べ終わったタイミングで夕方の回診

19:00 コンビニにアイスを買いに行く(調子がいい時)

     Q1のときは家族とテレビ電話

22:00 就寝

 

お風呂は9:00-17:00の間しか入れないので、朝コンビニに行ったらそのままお風呂に直行することもありました。

投薬中は安静にしていないといけないので、結構時間がありますがそれ以外の時間は結構やりたいことがあってハード。

ただ動けていたのは、Q3の途中くらいまで・・・

 

※余談※

投薬で相当量の点滴を入れるので、おしっこの回数がとんでもなかったです。一日12-13回くらいいってたような。

私は入れた分出しているはずなのに、点滴開始から3日で体重が3キロ増えます。で、そこから3日で3キロ落ちます。

1週間で延べ6キロ体重が変動しました。平常時にこんなに体重が変動してたら、しんどいでしょうね。

 

◆Q3◆

Q2の終盤に一時退院をしてから、3日後に再入院。

入院手続きしている時、また治療が始まると思うと、結構精神的につらかったですね。

 

序盤は比較的元気で、食事もちゃんと食べれていましたが、初めの5日連続投薬が終わったあたりから、

吐き気がひどくなり、Q2と同様冷たいうどんしか喉を通らず・・・

 

あまりに食べられな過ぎて、一日の摂取カロリーが600キロカロリーほどになったことで、栄養士さんと面談。

まだ飲むことは比較的に出来ていたので、栄養補助飲料を飲むことに。(これが美味しくない・・・)

あわせてアイスも食べられていたので、この時の僕は栄養補助飲料とアイスと冷たいうどんでできていました。

 

治療開始時74キロだった体重が3クール途中時点で68キロに。

 

例の通り、Q3でも3回目のブレオ投与後、発熱・・・この時点で心が折れそうになっていました。

ただ、あと3週間(1クール)頑張れば、終われるということを希望に心を保っていました。

 

ブレオ投与後の発熱も落ち着き、一時退院できることに。

やはり家に帰ると食欲も回復して、なんでも食べれる。気持ちって大事なんですね。

 

次回、人生で二番目につらかったQ4。つづく。

(一番きつかったのはまた今度)

こんばんは。

今回はQ2でのことと腫瘍マーカーのことについて書きたいと思います。

 

◆腫瘍マーカーについて◆

治療中は週に一度血液検査で腫瘍マーカーの検査をしていました。

 

治療前に先生から聞いていた通り、胚細胞腫瘍には抗がん剤がよく効いていたみたいで、マーカーは見る見るうちに下がっていきました。

治療前1500超 → 1週間後 1000くらい → さらに1週間後600弱

こんな感じで下がっていました。

 

Q3途中ではマーカーがほぼ正常値になったこともあり、勝手にQ4はいらないんじゃないかと淡い期待をしましたが、

予後リスクの判定で4クールやると決めたら、絶対に4クールはしないといけないとのこと・・・当時は期待していただけに、少し落ち込みました。

 

Q4終わったタイミングでほぼ正常値になっていました。

BEP終わって退院してからは少し数値が上がりまして・・・このことはまた後日。

 

◆Q2◆

Q2はQ1で少し胃がムカムカしたくらいでほとんど吐き気もなく、3回目のブレオの発熱だけということもあり、

気持ち穏やかに治療に挑んでいましたが・・・

5日連続の薬剤投与が終わったあたりから、胃のムカムカが激しくなり、

予防として飲んでいた吐き気止め以外に、ジプレキサの服用をスタート。

 

このジプレキサが私には効きすぎて、副作用の眠気が激しく、

夜就寝前に服用して、14時ころまで起き上がることが出来ませんでした。

※2日目には服用量を通常の半分にしてもらい、朝すっきり起きれるようになりました。

 

このジプレキサという薬、統合失調症の承認薬。

そんな薬が抗がん剤の副作用にも処方されるってことは、抗がん剤の副作用って精神的なもんなの!?って思いましたが、そうではないみたいです。

当時、先生から聞いたような気がしますが、しんどくてあまり記憶がない。すみません。

 

そんな薬を飲んでも、吐き気はましにならず、Q2の後半から食事は冷たいうどんのみしか受け付けない状態に。

 

しかも3回目のブレオ投与後にまた発熱・・・発熱のせいなのか抗がん剤の副作用なのか数日頭痛がひどかったです。

 

そんな状態でしたが、Q2の19日目に約40日ぶりに一時帰宅がOKに。

3日後には再入院なのですが、すごくうれしかったです。

午後退院だったんですが、午前中には荷物全部まとめてました。

 

このころには頭髪はほぼすべて脱毛していたので、帰ったら息子に驚かれるかと思ってましたが、案外普通。

病院だと吐き気や頭痛でめちゃくちゃしんどいはずなのに、家に帰ると結構元気。やっぱり病院では気が滅入っていたんですね。

 

Q2は副作用が強くなりつつある期間でした。

 

次回はQ3。つづく

 

こんにちは。

今回はQ1にかけてのことについて、書きたいと思います。

 

◆Q1◆

入院当日は前回記載した血液検査と薬剤師の方から治療についての詳しい説明を受けました。

治療のスケジュールについては、前回の記事どおり。

主な説明は副作用についての説明でした。

 ◇副作用◇(私が感じた・経験した物のみ順不同で書きます)

  • 便秘(下痢)
  • 吐き気(これが一番苦しかったです)
  • 味覚障害
  • むくみ
  • 脱毛
  • 貧血
  • 免疫が落ちる(好中球減少)
  • しゃっくり(説明がなかったですが、地味に苦しかった)
  • 末梢神経障害(まだ残っています)
※これ以外にQ1から4まで通して、3回目のブレオの投与数時間後に発熱が起こりました(原因は最後まで分からず)※
 
Q1では※印の発熱以外は、そこまでひどい副作用は感じませんでした。
なので、結構家族とテレビ電話をしていました。
コロナウイルスの影響で、一切の面会はできません。
 
ただ、※印の発熱のせいで、Q1とQ2の間は帰れず・・・
年越しは病院で迎えました。(先生に一時退院の日程を相談してた矢先に発熱・・・)
病院の食事も年末年始は年越そばが出たり、おせちが出たり。
少しだけ明るい気持ちになりました。
 
Q2から副作用がきつくなってきます。
 
つづく

しばらく更新が出来ておらず。

前回の更新のタイミング頃から仕事に復帰し、なんやかんや仕手いたら、年末に・・・

現在も毎月検査で通院は続けています。

 

話を戻します。

金曜日に腫瘍内科で診察(治療についての説明)を受けて、

翌日土曜日に妊孕性保存のために不妊治療専門の病院に。

 

この時の心境はあまり覚えていませんが、まだ他人事のような感覚だったような記憶です。

病気治療のための妊孕性保存ということで、治療費や保存費は一切かかりませんでした。(ここについては、経済的に非常に助かりました。普通に診察・保存するには結構な金額だったと…)

 

月曜日は会社に出社して、上司と会社の保健師に正式な診断と治療についての説明。

その日のうちに引き継ぎ書を作成し、15時過ぎに退社。

(この日から約半年間仕事を休みました)

 

火曜日、いよいよ入院。

入院時説明のタイミングで、「絨毛細胞癌」の可能性はないと判断。

血液検査:AFP=1500超 hcg=5.0超

予後リスクが中等リスクと判断されました。

9月頃のAFPの数値が650弱だったので、血液検査前はGoodリスクと思われていましたが、思いのほか進行が早かったようです。

 

水曜日、治療開始。BEP療法

1日目 ブレオ エトポシド シスプラチン (24時間輸液)

2日目-5日目 エトポシド シスプラチン(24時間輸液)

6日目 24時間輸液

7日目 休み

8日目 ブレオ

9日目-15日目 休み

16日目 ブレオ

17日目-21日目 休み

このスケジュールを4クールします。

 

Q1については、次回。つづく。

こんばんは。

 

今回は生検手術から診断までを書きたいと思います。

 

★2020年11月末 泌尿器科 生検手術

 腹腔鏡下手術で腫瘍の一部をとる。

 手術自体は2時間ほどで終了。

 

負担が少ない手術と聞いていたのですが、やはり手術は手術・・・

手術直後の夜は痛すぎて、一晩中痛み止めのボタン(自分で投与できるタイプ)をひたすら押していました。

 

初めての手術ということもあり、負担が少ないと聞いて、痛みもそれほどないと思っていました。甘かったです・・・

 

あと、ドレーン管とバルーン管が留置されていたので、寝返りも打ちづらくしんどかったです。(寝返っていいとは言われていましたが、怖くてできず・・・)

 

ドレーン管とバルーン管が取れた日は、開放感がすごかったです。

ただ、その後初めて歩いた時、目の前が真っ暗に・・・

ひどい立ち眩みで、血圧の上が60くらいになってしまいました。

 

ちなみに、入院は手術前日から術後5日目の1週間でした。

術後5日で結構歩けるようになってました。

 

本当はこの手術の前々日くらいに大腸カメラの予定があったのですが、精神的にしんどかったので、延期。

さらに、この後に書きますが、胚細胞腫瘍の診断が出たので、大腸カメラは一旦無しに。→そのまま無しになりました。

 

★2020年12月初旬 泌尿器科 生検結果

 診断病名:後腹膜原発胚細胞腫瘍「卵黄嚢腫 絨毛細胞癌(可能性有)」

 この日病名を正式に聞きました。

 何が自分の体で起こっているかよく分からず、先生から抗がん剤治療についての説明を受けました。

 抗がん剤治療については、泌尿器科よりも腫瘍内科の方が専門性が高いということで院内紹介で翌日腫瘍内科を受診することに。

 ※抗がん剤治療で入院する日に、絨毛細胞癌ではないと言われました。

 

この日正式にガンと診断・・・

訳も分からず、とりあえず親と会社に連絡。

この時はなぜか他人事のように感じていて、淡々と説明していたような気がします。

 

★2020年12月初旬 腫瘍内科 初診

 BEP療法の説明を受ける。

 抗がん剤治療による妊孕性低下予想されるため、妊孕性温存を勧められる。

 

もともと不妊の疑いで始まったこともあり、妻と相談のうえ精子の凍結保存をすることにしました。

 

治療は早い方がいいということもあり、金曜日に腫瘍内科を受診・翌週火曜日入院・水曜日からBEP療法を始めることに・・・

 

つづく

こんばんは。

 

仕事に少しずつ復帰してから、時間がなかなか取れず、更新が滞りました。

今回は、PET検査について書きたいと思います。

 

前回の診察でPET検査を受けることになりましたが、そもそもPET検査が何かよくわかっていませんでした。

 

検査までに調べて分かったこと・・・

体内に癌細胞がどこにあるのかがわかる。らしい。

 

★検査の流れ★

①ブドウ糖にごく微量の放射線を放出するフッ素-18(18F)という「放射性同位元素」を点滴。

②45分ほど安静。(その時に500mlの水を渡されました)

③時間が来たら、トイレに案内されておしっこ。(おしっこに放射性物質が入っているので、男性でも座ってしないといけない)

④CTやMRIと同じように撮影(撮影時間:約30分)

 

検査当日も自分がガンになっているとは思いもせず・・・

 

★2020年11月中旬 泌尿器科 PET検査結果

 CTと同様、左右の腎臓の間に腫瘍がある。それ以外には腫瘍は確認されず。

 胚細胞腫瘍の可能性が高いので、生検しましょう。

 早めにした方がいいので、今月末にしましょう。

 

手術!?体調も悪くないのに?病気?しかもガンかもしれない?

訳も分からず、手術の日程を決めて帰りました。

 

つづく

 

こんばんは。

 

 

今回は、胃カメラの検査結果と泌尿器科での診察について書きたいと思います。

 

★2020年11月初旬 内分泌内科 検査/診察

 ◆胃カメラの結果◆

  問題なし。月末に大腸カメラで念のため確認しましょう。

  (大腸カメラは、しなかったです。その詳細は後日改めて・・・)

 

★2020年11月初旬 泌尿器科 初診

 精巣をエコーで確認→特に問題なさそう。

 以前に撮影したCTで確認できる以外に腫瘍がないかPET検査をすることに。

 

 

この時期は体調になんの変化もないのに、検査ばかりで、少しうんざりしていたような記憶があります。

あと、不妊で通い始めたはずなのに、全然違う方向に進んでいるように思えて、もどかしかったように思っていたような。

 

今となっては予約をボイコットせずに、ちゃんと検査しておいてよかったと思います。

 

 

つづく

こんばんは。

 

 

今回は引き続き、E病院の内分泌内科での検査について、書いていきたいと思います。

 

 

★2020年10月中旬 内分泌内科 検査/診察

 ◆CTの結果◆

  腎臓と腎臓の間の大動脈と大静脈の上に、

  腫瘍があることを確認。(この時大きさ約3センチ)

 ◆血液検査の結果◆

  AFPとhCGの数値が高いことが判明。

→胃や大腸に腫瘍がある可能性があるので、胃カメラ(11月頭)と大腸カメラ(11月末)を予約。

→精巣由来の腫瘍の可能性があることから、院内紹介で泌尿器科の受診予約。(11月頭)

 

 この時先生から、胚細胞腫瘍の可能性があると言われていました。

 

 

つづく

こんばんは。

 

 

今回はE病院内分泌内科での検査について、書いていきたいと思います。

このE病院で、病気の判明・治療することとなります。

 

 

※このE病院での検査結果も入院以前の紙を紛失してしまい、私と妻の記憶とLINEでのやり取りからの抜粋になります。本当にすみません※

 

★2020年9月中旬 内分泌内科 初診

 ◆受診内容◆

  D病院からのデータを元にした問診のみ。

  問診内容は、D病院での初診とほぼ同内容。

  データからプロラクチンが少し高いことで、FSHやLHの分泌を阻害しているのかも→脳の下垂体に腫瘍がある可能性があるので、MRI撮影と血液検査。

  ※この血液検査は安静時検査といい、30分間ベッドで横になってから採血するというもの。体を動かしてすぐだとホルモンバランスがちゃんと計測できないらしい。※

 

※以下は、記憶とLINEのやり取りの範囲ですので、正確ではないです。すみません※

 

★2020年9月下旬 内分泌内科 検査/診察

 ◆MRIの結果◆

  下垂体には異状なし。

 ◆血液検査の結果◆

  前回同様、FSHとLHがほとんど分泌されていないが、テストステロンは正常値。

  →次回、体の中に異常がないかCTで確認。併せて安静時血液検査。

 

 

つづく

こんばんは。

 

 

今回はD病院での血液検査の結果について書きたいと思います。

(検査結果の紙を紛失してしまい、記憶での話になってしまいます。すみません。)

 

精液検査の結果を聞いた日に採血、翌週に採血検査結果を聞きに行きました。

 

検査結果としては、先生は見たことのないホルモンバランスだったとのこと。

 

◆受診内容◆

 【血液検査結果】

 ※この結果は私の記憶でしかないので、正確かは不明です※

  テストステロン(男性ホルモン)は正常値あるが、

  男性ホルモンの分泌を促す黄体形成ホルモン(以下LHと表記)

  と精子の形成を促す卵胞刺激ホルモン(以下FSHと表記)が

  0に等しい。(どちらも0.3未満とかだったような気がします)

 【先生談】

  LHがないのに、テストステロンが存在する。

  FSHがないのに、精子が存在する。

  これは矛盾しているので、精密検査を受けるべき。

  大きな病院を紹介するから、そこで検査して。

 

 

とのことで、大きな病院(以降、E病院/ここで長くお世話になります)の内分泌内科で精密検査をすることに・・・

 

 

つづく