精算金と今後 | K-POP(勝手に)うんちくブログ

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【コメント】

X1の精算金がまだ未精算であることが分かったのですが、精算金は表に出たもの(アルバムやグッズなどの収益)で支払われるものなのでしょうか。 X1は解散前、カムバック用の曲も収録し、MVも撮影済み、リアリティも撮っていたと聞きました。それらは表に出ないまま解散し、実際にモノとしてもなかったことになり、そこから得る収益もないとなると、この労力に対するお金は支払われないということでしょうか。そう考えると彼らの時間や労力がただ奪われただけに思えてしまいます。 CJは近いうちに精算金を出すとのことでしたが解散前の報道で利益は手放すと言っていたので、どれだけの精算金が支払われるのかも気になります。 なんか内容がぐちゃぐちゃですみません。 お聞きしたいのは、『お蔵入りになったものに対する精算金は支払われるのか』ということです。お分かりでしたら教えてください。

 

 

私の解釈で言えば

K-POP歌手の「精算金」とは、入って来たお金に対して、しかも、さらにそこから「支出分(経費)」を差し引いた金額を、それぞれ分配されるものであって、労働に対しては支払われていないと思っています。


 

なので、デビューから何年経っても、ヒット曲がなければ、1度も「精算金」を受け取ったことがない歌手もK-POP界には普通にいますし、カムバック(レコーディング)を何度しているかは問題ではなく、あくまで「いくら儲かったか?」が焦点だと思います。

 

この定義で言えば、X1はお蔵入りになった曲もあるでしょうが、それには彼らのレコーディングに要した労力以外にも、プロデューサー代やら、レコーディングスタジオの費用、MV撮影にかかった、モロモロの経費などがかかっていますので、大赤字ですよね。


 

 

>精算金は表に出たもの(アルバムやグッズなどの収益)で支払われるものなのでしょうか。

 

これも厳密には、「何万枚売れたから、いくら」というわけではなく、↑にもあるように、アルバムにしても、グッズにしても、制作には「経費」がかかっていますので、それらを売り上げから差し引いた金額が、「精算金」として計算されるのだと思います。X1は残念ながら、経費が掛からず、丸々、収入になるはずの「広告契約料」が無かったため(Wanna Oneはこれの収益が大きかった)、デビューアルバムは確かに大ヒットはしましたけど、メンバーの手に届くまでに、どれほどの金額が差し引かれるのか・・・と思っています(T_T)

 

 

あえて、K-POP界は「給料」と言わない点がポイントかと思います。

 

日本の芸能界では、よく売れて来た芸能人に対して、テレビなどで「今も給料制?歩合制になった?」なんて、収入システムについての質問がされる場合がありますけど、新人さんは「給料」からスタートして、人気が出て仕事量が増えたタイミングで、「歩合」に変更する交渉を事務所とされる方が多いようです。

<ちょっと小話>

ただ、日本のある一世風靡した、女性アイドルグループのメンバーについて、彼女は人気絶頂期に、「歩合」にする手続きをしなかったそうなのですが、逆にこれが、グループや、自身の人気も、すっかりなくなった後も、ずっとすごい給料を毎月もらえていたそうです(ほぼ仕事がない月でも、月給が高級車1台分ぐらいあったそうな・・・)

 

 

話をK-POPに戻して(^_^;)

 

>この労力に対するお金は支払われないということでしょうか。

 

「精算金」は労働に対してではなく、あくまで、得たお金をみんなで分けている印象でしょうか。

 

 

ご質問の「世に出ず、埋もれてしまった労働」については、精算金の対象ではないと思われます。あくまで、収益が出たものに対して、割合に応じて分配する形式だと思われ

 

アルバム売り上げ

音源収入

公演チケット代

グッズ売り上げ

 

 

などは、「売り上げ」なので、ここから必要経費が差し引かれた金額を分配していると思いますけど、これはCJが、というより、K-POP業界全体でそのようなシステムだと認識しています。

 

元々、K-POP歌手というか、韓国はテレビ業界も深夜まで撮影があったり、時間労働という概念がないので、「出来上がった」モノに対して、いくら売り上げた、という計算方法でないと、仮にK-POP歌手の時間労働(拘束時間)をお金で計算すれば、彼らはすごい時間数、ダンス練習をしていますので(朝から晩まで)、莫大な金額になるのではないかと思います(^_^;)

 

 

あと、もう1つ

そもそもの話、CJと契約しているのは、メンバー自身ではなく、あくまで彼らの所属事務所です。実際、「精算」の要求をしているのは、「事務所として」なので、いくら「精算金」がCJ側から支払われたとしても、それはメンバーが直接もらえるものではなく、各芸能事務所に入金されて以降のことは、これまた

 

 

各事務所それぞれの判断で決定される事項になっています。

過去記事参照 → ★ プロジェクトグループのひずみ

 

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<Wanna Oneを前例にX1の収益割合を出すなら>

①CJ、と、マネジメントを請け負った SWINGエンターテインメントで50%

(※ただ、CJはX1に関する利益は受け取らない(一応?)そうなので・・・50%がSWINGに行くのではないかと)

②残りの50%を、さらにメンバーの事務所数「9」で割った数字が、今回のCJが提示する「精算書」に記されているのではないでしょうか?(11人組ですが、参加事務所としては9コなので)

 

収益を1億と仮定して計算すれば

5000万をSWING

5000万÷9=555万を各事務所へ

555万を、さらに事務所と分けた金額が、やっとメンバーに入る・・・という計算かな?

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Wanna Oneの前例から言えば、事務所に入った分を、「3対7」や「5対5」で、メンバーに渡される場合もあるでしょうけど、Wanna Oneとは違い、正式契約がなされる前に、勝手に活動が止まってしまった特殊なグループゆえ、その割合もちゃんと決まっていない状態で、今日に至っている可能性もありますよね。

 

 

それに、Wanna Oneとは違って、彼らは予定より早く所属事務所に戻って来ましたから(本来なら5年の活動予定だった)、事態が突然、大きく変わったため、彼らはこれからまた新たにデビューしないといけない身、現時点ではみんなまだ「練習生」という立場、および、グループの一員ですから、その活動投資に割り当てられるかも・・・しれませんね。

 

 

ただ、X1で得た収益が各芸能事務所に分配されれば、その事務所は資金的に潤いますので、彼らの今度の活動に活かされることはあると思います。(事務所の練習室などの施設整備代、デビューMV制作費に投入、楽曲依頼に有名PDを指名、などなど)

 

 

>彼らの時間や労力がただ奪われただけに思えてしまいます。

 

確かに、労力だけでなく、精神的にも苦痛で辛い時間ばかりを過ごした期間だったと思います・・・(T_T)


さらに、大ヒットはしましたが、カムバックは1回だけですし、人気グループだったにもかかわらず、広告契約が1つも無かったのは、何より精算金に影響すると思います。

 

 

ただ、「労働の対価」として、メンバー個人に入るお金は、受けた苦痛や、大ヒットグループに値するものではないかもしれませんが、X1のメンバーたちは、あくまで「これから」の人たちですから、事務所に入る精算金は、全て彼らの「今後」の活躍のため、ちゃんと活用されるものと信じたいですね。

 

 

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