はるか昔、卑弥呼の時代の日本には、赤、青、白、黒という色しかなかったそう。
別に、4色しかない世界だったというわけではなく、色を表す言葉がこの4つしかなかったということ。
どういうことかというと、今でも緑色の信号のことを青信号と呼ぶけれど、この「青」という言葉の表す範囲がとても広かった。
空の色も、葉っぱの色も、海の水の色も、全て同じ「青」という表現を使うしかなかったんだ。
なぜなら、その状態を表す「言葉」が存在しなかったから。
さて、ここからが今日の本題
もし、不快感を表す言葉が
「ウザい」「ムカつく」「バカみたい」しかなかったらどうだろう。
電車やバスに乗っていて乗っていて、他人の話し声が少しでもしたら「ウザい」
エアコンの温度設定が高くても低くても「ムカつく」
マクドナルドのポテトの塩加減がいつもとちょっとでも違ったら「バカみたい」
言葉が足りない世界ってなんか恐ろしいでしょ。
私たちは、使える言葉がたくさんあることを知っていて、それを選ぶことができるから
エアコンの温度が高いときは「暑い」低いときは「寒い」という言葉を使うことができる。
相手に対して悪いことをしたと思ったら「ごめんね」と言うことができる。
嬉しいことや感謝の気持ちを「ありがとう」と伝えることができる。
「言葉」があることで自分の思いを人に伝えることができるんだ。
言葉をたくさん知るということは「青」だけでなく「緑」や「水色」の感情もあるということに気づいて、それを相手にも伝えられるようになるということ。
言葉のパレットにはたくさんの色を乗せてみようよ。
#楽読横浜青葉台スクール2021年開校予定
#楽読
