もっと「言い訳」を聞いてあげようよ
言い訳という言葉の元々の意味は「物事を筋道立てて説明する」ということ。
たとえば、子供がお皿を落として割ってしまったとしよう。
どうしてお皿が割れてしまったのかという「事実」を「言葉」で「説明」してくれるだろう。
「お皿がテーブルの端に置いてあったから、ちょっと触ったら落ちて割れちゃった」というふうにね。
子供が、お皿が割れてしまった理由をきちんと筋道立てて説明をしているのに、ときに「言い訳をするな」と大人に怒られてしまうことがある。
そして「ちゃんと謝りなさい」と言われてしまうんだ。
あれ?この時点では子供は悪くないよね。
悪くないのに「謝らなきゃ」いけないのかな。
子供としては割れた理由を説明しているだけなのに、その説明をきちんと聞いてもらえないまま、大人に反射的に怒られる。
子供は事情を説明するチャンスを奪われた状態で、納得のいかない感情のまま、一方的に怒られるだけ。
さらに、謝るという行為だけを強要されてしまうんだ。
だから「言い訳をしないで、ちゃんと謝りなさい」なんてことを言わないで「言い訳」をきちんと聞いてあげて、同じ事を繰り返さないための方法を一緒に考えてみませんか。
子供は「ちゃんと謝れない」わけじゃないんだ。
謝るべき理由が見つからないだけなんだ。もし自分が悪いということがわかればその時は「ちゃんと謝る」からね。
だからまずは相手の「言い訳」を聞いてみてください。
相手を理解してあげてください。
起きてしまった「現象」に注目するのではなく、起きた「原因」を考えてみよう。
自分の心が「怒り」とか「イライラ」という感情に支配されてしまうと、どうしても物事が歪んで見えてしまうもの。もっと肩の力を抜いて、起きている「事実」に目を向けてみようよ。
