「そんな夢を語る前にまずこっちをやれよ」
ご飯を食べる前にまず手を洗えというのと同じぐらい、けーぽんが言われ続けてきた言葉だ。
「まず、人と同じ事ができるようになれよ」
え?同じ事やってませんかね?
もう何万回と言われた言葉のような気がする。
相手からしてみたら悪気がなくて発している言葉なんだろう。
もっと良くなってほしいから言ってくれているんだろう。
でも、普通の事が普通に出来ない子供だったけーぽんは、やっぱりオトナになってもなかなか「普通」ができないんだ。
だから、思い切って「普通」をあきらめることにした。
本当の自分にフタをして、無いことにしていた「夢とか妄想」をもう一度引っ張り出すことにしたんだ。
楽読の体験セミナーを受けながら、おそらくはそんな事を感じていたんだと思う。
「どうせ無理」「出来るわけない」「バカじゃない」そんな相手の夢を殺す言葉たちを、今度はけーぽんが殺していこうと思ったんだ。