OS X
ソフトやハードをよく理解していないような設問のアンケート集計ができあがった。グラフィックデザイナーのパソコン稼働状況を調べて何かの役に立てるという趣旨らしいが、どうもフォントメーカーからの依頼に基づくアンケート臭が香ばしく漂う内容ではあった。世に出てから既に四年を経過しているMac OS Xの使用状況について見てみると、172名中130名がOS XとOS9の併用若しくはOS9で作業をしていて完全に移行しているのは二割弱である。Webの作業だけなら問題は無さそうだが、宣伝ビラや型録などの印刷物をデザインするのには様々な問題があり乗り換えにくいのが実情だ。ハードの方はOS XのエミュレーターとしてしかOS9は起動しなくなっている。いずれは使わざるを得ない状況の中、まだ考えていない人が130名中40名もいる。考えようが考えまいが、現行機種でのOS9は役立たずいっても過言ではない。然るべき時期に移行の準備を模索しないと混乱と出費に拍車が掛かるのではないかと思う。
●Mac OS Xへの移行で一番問題になっている点は
コンピュータが未対応 14 11%
上記の結果は七年前、1998年以前に購入したハードを未だに使っている人の割合である。
日進月歩の中で七年前は痛すぎる。年々歳々欠かさずお布施を強要されながらのハード買い換えは辛かろうが、この仕事を続ける限りこの無間地獄からは逃れることは出来ない。桐のタンスじゃあるまいし、使えるからといって後生大事に何時までも利用できるものじゃない。
当方も現有する四台のMacのうち二台がOS Xをインストールできない古い機種だ。その当時の環境でいつでも使えるように整備はしてあるが、火を入れなくなってから久しい。現在使用しているMacに比べ途轍もなく遅いからだ。動作に時間が掛かること、即ち時間の無駄である。
しかしながら我々の仕事というのはいつから生産性を、これほど厳しく要求されるようになったのであろうか。一部の御大は別にして、スピードと単価で勝負するような事例が後を絶たない。べた塗りしたり、定規で線を引くのを機械に任せ楽をするつもりが、経費の増加と大量のダミーづくりの無駄と、即席食品にも似た即時性を問われる様になってしまった。どうやら道具屋と単価に血道を上げる人々に取り憑かれてしまったようだ。
抜け出せない。