まくど | kpoint_newsのブログ

まくど

 幼少のみぎり、テレビや映画あるいはマンガなどで、まだ食べたことのないものを登場人物が旨そうに口に入れるのを見て、さぞかし美味しいであろうそれらの食べ物をいつかは口にしたいと願った。
 錦之介が頬張る百姓娘の用意した旨そうな粟飯。手塚治虫のマンガに出てくる骨付きのチキン。片時も離そうとしないチビ太のおでん。チビクロサンボの虎バター。ポパイにでてくるおさっんが始終喰っていたハンバーガー。
 なかでも激しく連呼しながら欲する行為を連綿と繰り返さざるを得ないほど、成人男子を病みつきにさせるハンバーガーなる食い物に、とりわけ興味を抱いたものである。主人公がとても旨そうに頬張るホウレン草については、皆様と同様すでに口にしており、毎週毎週よくも缶ごと喰えるものだなとの印象に留まるのみ。
 成人し念願叶い某ハンバーガーを試す機が訪れた。積年の思いが殊の外強いと、落胆もまたそれに比例する。長栄軒が出荷しているおかずパンの方がはるかに安くて旨かったのだ。

 2000年平日半額セールというので、久しぶりに食べてみたらたいそう美味しく感じられ、しばらくは昼食の定番になった。しかし2003年よりの価格改定を機会に食べなくなった。
 今年四月、チーズやチキンの挟まったものが百円で食べられるようになり、昼食のローテーション入りを再度検討するようになった。どうやら食べ物の美味しさとコストパフォーマンスが、激しくリンクしているようだ。
 この価格までだったら美味しいが、これ以上の価格だったらもっと旨いものを喰った方がマシである。実に貧乏人根性まる出しではあるが、おかずパンセットに五百円以上を投入する気はさらさら無いのである。
 こんな人間ばかりじゃないと思いますが、なかなか儲かりませんね原田さん。お気の毒です。